TOYOTA GAZOO Racingが2023年のGT500参戦体制を発表。トムスに強力コンビ誕生

 11月25日、TOYOTA GAZOO Racingは、2023年のスーパーGT GT500クラスの参戦体制について発表した。チャンピオン奪回に向けて挑む来季は、継続して6台のトヨタGRスープラで参戦することになるが、2台以外は体制の変更なく臨むことになる。

 2021年はau TOM’S GR Supraがチャンピオンを獲得したものの、2022年はENEOS X PRIME GR Supraの開幕戦優勝、KeePer TOM’S GR Supraの第4戦での優勝と2勝に留まったGRスープラ勢。迎える2023年は、捲土重来を期して臨むシーズンとなる。

 そんな2023年に向け、TOYOTA GAZOO Racingは3メーカーの先陣を切って新体制を発表した。2023年も6台のGRスープラで参戦するが、そのうちTGR TEAM ENEOS ROOKIE、TGR TEAM WedsSport BANDOH、TGR TEAM ZENT CERUMO、TGR TEAM SARDの4チームはドライバー、タイヤともに変更なく継続する。

 変更があったのは、36号車TGR TEAM au TOM’S、そしてチーム名も改められた37号車TGR TEAM Deloitte TOM’Sだ。au TOM’S GR Supraには、2021年チャンピオンの坪井翔と、2022年にKeePer TOM’S GR Supraを駆り1勝を飾った宮田莉朋が加入。強力なコンビネーションとなった。

 一方デロイト・トーマツがチーム名に入った37号車TGR TEAM Deloitte TOM’Sには、36号車からジュリアーノ・アレジが移り、新たなドライバーと組むことになった。このドライバーだけが未定になっており、今後ストーブリーグの焦点にもなりそうだ。

 今季はライバルたちの前に、予選で苦戦するレースもあったGRスープラ勢。新体制となった来季、タイトル奪還へ向けどんな戦いをみせるか楽しみなところだろう。なお、GT300クラスについては後日発表されるという。

TOYOTA GAZOO Racing

2023年スーパーGT GT500クラス参戦体制

No Team Driver Tyre

14 TGR TEAM ENEOS ROOKIE 大嶋和也/山下健太 BS

19 TGR TEAM WedsSport BANDOH 国本雄資/阪口晴南 YH

36 TGR TEAM au TOM’S 坪井翔/宮田莉朋 BS

37 TGR TEAM Deloitte TOM’S TBA/ジュリアーノ・アレジ BS

38 TGR TEAM ZENT CERUMO 立川祐路/石浦宏明 BS

39 TGR TEAM SARD 関口雄飛/中山雄一 BS

2018年の全日本F3にTOM’Sから参戦していた坪井翔と宮田莉朋
37号車に移ることになったジュリアーノ・アレジ。デロイト・トーマツとはスーパーフォーミュラ・ライツ時代から関係が深い。

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