来週は一気に “冬本番の寒さ” へ ~初雪の便り続々 中国山地は雪化粧も~

今週も、広島県内は11月下旬とは思えない暖かい日が続きました。広島市中区では、11月1日~24日までの月間平均気温は平年よりも+1.6℃高くなっています。

来週月曜まではこの暖かさは続く見込みなので、このままいくと広島市中区では、1879年に観測が始まって以降、過去143年間で最も暖かい11月となる可能性が大きくなっています。

ただ、12月のスタートに合わせるかのように、来週は一気に冬本番の寒さが始まります。週間予報にも今季初めての雪マークが登場しています。数日で一気に11月上旬頃の陽気から12月下旬並みの寒さへと、2か月近く季節が進んだような気温変化となります。

これまで暖かい陽気が続く中でも、日本の寒さに大きく関係するシベリア付近の寒気は着実にたまってきていました。

17日(木)の時点で、まだそこまで強い寒気は見られませんでしたが、24日(木)になると、上空5500メートルで-42℃以下の冬本番の寒気がしっかりとたまっていることがわかります。

これまで日本付近では偏西風が北寄りを流れていたため、なかなか寒気が南下しにくい状況でしたが、火曜の雨を境に、その後はしっかりとした冬型の気圧配置となります。冬本番の寒気が西日本付近にも南下する見込みです。

来週火曜日は、中国山地の標高の高い所から次第に雨が雪へと変わっていきそうです。中国山地は雪化粧する所も出てきて、峠道では多少雪が積もるおそれがあります。また、北部や南部内陸の市街地でも雪がチラついて初雪となる可能性があります。急激な気温変化ですので体調管理にはくれぐれもご注意ください。

まだ晴れて暖かい陽気が続く日曜から月曜は、ニットやダウンなど冬服や冬物の布団を干すなど冬支度に使うチャンスです。山陰方面に往来するなど中国山地の標高の高い所を車で走る予定のある方は、冬用タイヤへの交換をお願いします。

( RCCウェザーセンター )

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