社会人吹奏楽「SASEBO響団」 初の単独ステージへ練習「団員も聴く人も楽しく」

12月3日のステージに向け、音を合わせる団員=佐世保市、西地区コミュニティセンター

 長崎県佐世保市の社会人吹奏楽「SASEBO響団」が活動をスタートさせた。目指すのは「団員も聴く人も楽しくなる演奏」。初めての単独ステージとなる12月3日に向けて練習を重ねている。
 この日の練習場所となった西地区コミュニティセンターには、見学者を含めた20人超が集まった。ポップス曲を中心に演奏した後、互いに意見を出し合って曲の完成度を高めていった。
 「和気あいあいと音楽を楽しみ、仕事の息抜きができる場所を作りたい」と9月に結成。現在、高校生~60代の約20人の音楽好きが音を響かせている。団員の中には自衛隊音楽隊や県内外の楽団に携わってきた人がいる一方、経験が浅い人も。レベルの違いはあるが「はじめから完璧でなくていい。一人一人が目標に向かって充実した練習ができれば」と団長の中野仁志さん(39)。団員同士のコミュニケーションを大事に、それぞれのペースでレベルアップしていくことが第一だという。
 10月に出演した演奏会は高校や他の楽団との合同だったため、単独ステージは12月3日に同市の島瀬公園で開かれる「きらきらミュージックフェア」が初めて。当日は7曲を披露する予定で、中野さんは「観客と一体となって楽しみたい」と話している。
 団員を随時募集している。

「和気あいあいと楽しみたい」と結成したSASEBO響団

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