製薬大手エーザイと米企業による新薬「レカネマブ」をはじめ、認知症のアルツハイマー病の症状進行を抑えるさまざまな薬が開発されていることを受け、日本老年精神医学会など関連6学会は26日、こうした薬が実用化した場合、対象者が早期の患者に限られることや検査や治療が高額になると指摘、普及には医療体制整備が必要だとする提言を共同で発表した。
薬はアミロイドベータという脳にたまるタンパク質を除去するタイプが主流。症状が出る20年以上前から蓄積が始まるとされ、進行した患者には効果がみられない。脳画像で鑑別する陽電子放射断層撮影装置(PET)などの検査は保険適用外だ。