特殊警備救難艇「きぬがさ」から支援物資運搬 逗子海岸で防災訓練

水上バイクで支援物資を運ぶ訓練

 逗子市のリビエラリゾートが20日、災害時の支援物資を水上バイクとゴムボートでリレー方式で運ぶ防災訓練を逗子海岸などで行った。道路の寸断や渋滞などで「陸の孤島」となった場合でも、医薬品などを素早く運ぶのが狙い。

 訓練では、森戸海岸(葉山町)から逗子海岸、由比ガ浜(鎌倉市)、片瀬西浜海岸(藤沢市)へ支援物資を運ぶ手順を確認。逗子海岸では、横須賀海上保安部の特殊警備救難艇「きぬがさ」にゴムボートが近づいて物資に見立てた箱を受け取り、水上バイクが引き継いで砂浜で待つ人に手渡した。

 水上バイクは機動力に優れ、船が近づけない浅瀬にも入れる。ただ、多くは積めないため、血液や医薬品など緊急性の高い物資を少量運ぶことが想定されているという。同社は8台を保有し、逗子市と災害時の支援協力へ包括協定を結んでいる。

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