台湾与党、地方選大敗 蔡総統、党主席辞任表明

台北市長選で勝利宣言する蒋万安氏(中央)=26日、台北(共同)

 【台北共同=松岡誠】台湾で2024年1月に予定される総統選の前哨戦として注目される統一地方選は26日投開票が行われ、蔡英文総統が率いる与党、民主進歩党(民進党)が大敗した。蔡氏は責任を取って党主席(党首)を辞任すると表明した。台北市長選では蒋介石のひ孫で最大野党、国民党の蒋万安氏(43)が前衛生福利部長(衛生相)で民進党の陳時中氏(69)に勝利した。民進党は改選前ポストを持つ北部・桃園市の市長選でも国民党候補に敗れ、21の県・市長選でポストを減らした。

 蔡氏が党主席を辞任することになり、後任総統候補選びで党内の駆け引きが活発化する可能性がある。

台北市長選で敗北宣言する民進党の陳時中氏=26日、台北(共同)
台北市長選の開票速報を見守りながら気勢を上げる民進党の支持者ら=26日、台北(共同)
台湾統一地方選で民進党が大敗し、記者会見に臨む蔡英文総統=26日、台北(共同)

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