新たな風物詩に 神奈川で「大磯まつり」初開催 江戸・明治・昭和の花火打ち上げも

約200店の屋台のほかステージショーも披露された大磯まつり=大磯プリンスホテル第1駐車場

 大磯町の新たな風物詩となるイベントを目指す「大磯まつり」が26日、大磯プリンスホテル(同町国府本郷)第1駐車場で初めて開かれた。大磯の「時代」をテーマに、ちょうちん作りや着付け体験といった歴史や文化を追体験できるワークショップなどが行われ、家族連れでにぎわった。「大磯らしい潤いづくり協議会」の主催。

 同町ではこれまで、コンサートや打ち上げ花火で楽しむ「なぎさの祭典」や「大磯宿場まつり」が恒例行事として親しまれてきた。しかし、主催者の高齢化や新型コロナウイルス感染症による中止が続き、途絶えてしまった。同町商工会会長で同協議会会長の芦川博昭さんは「地元で花火を上げてほしいという声も多く、地域の人に楽しんでもらうイベントが必要だと思った」と言い、装いを新たに今回の開催にこぎ着けた。

 太平洋を望む開放的なスペースで感染症対策を講じながら実施。約200店の屋台などが並び、ステージでは地元中学生によるブラスバンド演奏や児童らのダンスなどが披露された。

 フィナーレは約150発の打ち上げ花火。江戸、明治、昭和初期の異なる時代の花火が解説入りで打ち上げられた。芦川さんは「町長が代わるので来年はどういう形になるかは分からないが、ぜひ祭りを継続したい」と話した。

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