市川由紀乃が新曲『石狩ルーラン十六番地』の原点となった画家、三岸節子の記念美術館でミニコンサート開催 「今まで経験したことのない特別な思い」と楽曲のルーツに思い馳せる

演歌歌手の市川由紀乃が23日、愛知県一宮市の三岸節子記念美術館でミニコンサートを開催した。

今年デビュー30周年を迎え、8月に新曲『石狩ルーラン十六番地』をリリースした市川。作詞家の吉田旺三岸節子の絵画に大きなインスパイアを受け、夫である好太郎との物語をモチーフにこの曲を書き下ろしている。同美術館の特設ステージには、吉田が感銘を受けた節子の最後の大作「さいたさいたさくらがさいた」の大きなタペストリーが飾られ、客席には限定80人のファンが詰めかけた。

市川はレコーディングに入る前、楽曲の世界観をより深めるため、4月にも同美術館を訪れ、節子の絵画をじっくりと鑑賞。そんな特別な場所でコンサートを行うことに、「吉田先生が感銘を受けられた節子さんの作品の前なので、作品の世界観だけではなく吉田先生の愛も感じていただけるのではないかと思います」と話し、「この場所には好太郎さん、節子さんの思いや魂もきっといらっしゃると思うので、そこで歌を届けられるということは、今まで経験したことのない特別な思いを感じます」と感慨深い思いを語った。

開演前には一宮市の中野正康市長も会場に駆け付け、「一宮市が誇る芸術家が三岸節子でございます。市川さんもアーティストとして、きっとこれからもさらに活躍されると思います。曲名は“石狩”という節子さんのご主人所縁の地ですが、これを機に一宮にも縁を感じていただき、また機会がございましたらお会いできたら嬉しいです」と市川にエールを送った。

市川はターコイズブルーに銀の金彩が施された鮮やかな着物で登場し、新曲『石狩ルーラン十六番地』を歌唱。本来10月15日に開催される予定だったが、市川の体調不良によりこの日に延期。そのことに触れつつ、特別なステージを作った美術館スタッフと、遠方から来場したファンに熱い感謝を語った。続いてこちらも吉田旺作品の前作シングル『都わすれ』を披露。続く2015年のヒット曲『命咲かせて』では “由紀乃コール”の代わりに心のこもった手拍子のエールが送られた。

その後、今年も12月10日に「日本作詩大賞」(BSテレ東)に出演することをファンに改めて報告し、吉田が初めて市川に詞を書き、“第53回日本作詩大賞”を受賞した『なごり歌』を歌唱。続いて“第61回日本レコード大賞”最優秀歌唱賞を受賞した『雪恋華』を披露し、改めて駆け付けたファンと美術館のスタッフに感謝を伝えた。また、市川にとってデビュー30周年となる来年2023年への抱負として「皆さまと大きな喜びを分かち合える日を楽しみにしている」と語り、最後に再び『石狩ルーラン十六番地』をフルコーラスで熱唱した。

コンサート中は少しでも近くでファンの顔が見たいと、ステージから降りて客席の中を歩く場面もあった。終演後には感染症対策のため用意されたパーテーション越しに2ショット撮影会が行われ、訪れたファンは特別な時間を楽しんだ。

市川由紀乃『石狩ルーラン十六番地』Music Video

市川由紀乃『石狩ルーラン十六番地』

発売中

品番:KICM-31076
価格:¥1,400

【収録曲】

1.石狩ルーラン十六番地(作詞:吉田 旺/作曲:幸 耕平/編曲:坂本昌之)
2.泣き虫ワルツ(作詞:石原信一/作曲:幸 耕平/編曲:坂本昌之)
3.石狩ルーラン十六番地(オリジナルカラオケ)
4.石狩ルーラン十六番地(一般用カラオケ半音下げ)
5.泣き虫ワルツ(オリジナルカラオケ)
6.泣き虫ワルツ(一般用カラオケ半音下げ)

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