フランス代表、4年前の「W杯優勝」スタメンを覚えてる?

2018年のワールドカップを制覇したフランス代表。今回は2大会連続となる優勝を求め、カタールにやってきた。

今回は、ロシアで行われた2018年ワールドカップの決勝、クロアチアとの試合で先発した11名を振り返ってみよう。

GK:ウーゴ・ロリス

当時のクラブ:トッテナム

現在のクラブ:トッテナム

当時は31歳だったロリス。キャプテンも任されており大会全試合に出場している。

もちろん今回の2022年ワールドカップでもレギュラーとしてプレー。足元でのプレーなどでやや現代的サッカーに対応できていないとも言われるが、それでも世界屈指のゴールキーパーであることに間違いはない。

右SB:バンジャマン・パヴァール

当時のクラブ:シュトゥットガルト

現在のクラブ:バイエルン・ミュンヘン

この2018年ワールドカップで大ブレイクしたバンジャマン・パヴァール。アルゼンチン代表との試合で見せたとんでもないゴールは、プスカシュ賞にもノミネートされた。

もちろん今回のワールドカップでもメンバー入り。26歳になった今も最終ラインの重要な存在となっている。

CB:ラファエル・ヴァラン

当時のクラブ:レアル・マドリー

現在のクラブ:マンチェスター・ユナイテッド

若くしてレアル・マドリーへと移籍し、スペインで世界的な選手に成長したヴァラン。この大会では7試合の全てに出場し、ウルグアイ戦ではゴールを決めた。なお同じ年にワールドカップとチャンピオンズリーグを制した選手は4人目(カランブー、ロベルト・カルロス、ケディラ)だった。

今回の大会前には怪我で欠場が危ぶまれていたが、メンバーには含まれた。デンマーク戦では先発予定で、どこまで回復できているのかが注目されている。

CB:サミュエル・ウンティティ

当時のクラブ:バルセロナ

現在のクラブ:レッチェ(※バルセロナからの期限付き)

リヨンでサイドバックからセンターバックにコンバートされてブレイクし、そして2016年にバルセロナへ移籍したウンティティ。スペインでも活躍を見せていたが、このワールドカップで怪我をおしてプレーを続けたことから状態が悪化してしまった。

それからなかなか怪我でプレーすることができなくなり、バルセロナでは不良債権のような存在に…。干されてしまった彼は今夏レッチェへと移籍し、その際には涙を流して喜びを見せた。

左SB:リュカ・エルナンデス

当時のクラブ:アトレティコ・マドリー

現在のクラブ:バイエルン・ミュンヘン

2018年にコロンビア戦で代表デビューしたリュカ・エルナンデス。すぐさまデシャン監督の信頼を獲得し、リュカ・ディーニュに代わって左サイドバックのポジションを奪取。この大会では7試合でプレーし、6試合にフル出場した。

今回の大会でもメンバー入りしていたものの、オーストラリア戦で怪我をしてしまったことで離脱。大会から外れることになった。

CMF:ポール・ポグバ

当時のクラブ:マンチェスター・ユナイテッド

現在のクラブ:ユヴェントス

2016年にマンチェスター・ユナイテッドへと復帰してから一貫性が乏しいプレーを続け、評価を落としていたポグバ。しかしフランス代表では常にいいパフォーマンスを見せており、この大会でも中心的な存在として活躍した。

4年後の今回はユナイテッドを離れてユヴェントスに移籍してから臨む大会だったが、夏のアメリカツアーで足を負傷。ワールドカップのために手術を回避したが、回復が思わしくなく…結局メスを入れることになり、大会に間に合わなかった。

CMF:エンゴロ・カンテ

当時のクラブ:チェルシー

現在のクラブ:チェルシー

デシャン監督から高い信頼を受けているカンテ。2018年ワールドカップでは7試合全てで先発出場し、グループステージではマン・オブ・ザ・マッチも獲得。決勝では50分すぎで交代になったが、その時は「彼を下げて大丈夫なのか」という批評もあったほど。

ただ昨年から怪我のためになかなかプレーすることができておらず、今回の大会には間に合わなかった。

右SH:キリアン・エムバペ

当時のクラブ:パリ・サンジェルマン

現在のクラブ:パリ・サンジェルマン

当時はまだ19歳だったキリアン・エムバペ。カウンター攻撃で圧倒的なスピードを見せつけ、フランスを優勝に導いた。10代でレギュラーとしてプレーし、しかも世界王者となった…非常に貴重な選手の一人である。

もちろん今回のワールドカップでもフランス代表のメインアクターだ。

左SH:ブレーズ・マテュイディ

当時のクラブ:ユヴェントス

現在のクラブ:無所属

ディディエ・デシャン監督らしい左右非対称のシステムで、ディフェンスを重視したサイドハーフとしてプレー。非常に貴重な働きをし、優勝に貢献した。

当時31歳だった彼は、2020年にアメリカ・メジャーリーグサッカーのインテル・マイアミへと移籍。ただピッチ上でなかなか成績が出なかったため、昨年限りで契約が解除されてしまった。35歳の現在は無所属である。

AMF:アントワーヌ・グリーズマン

当時のクラブ:アトレティコ・マドリー

現在のクラブ:アトレティコ・マドリー

長くフランス代表の得点源として活躍したグリーズマン。この決勝戦ではフリーキックからマンジュキッチのオウンゴールを誘い、さらにPKで追加点。3点目のポグバのゴールもアシストし、MVP投票では3位になった。

クラブレベルではその後バルセロナに移籍したことでキャリアがやや失速。昨年アトレティコ・マドリーに復帰したものの、かつてほどの輝きが見られていない。

FW:オリヴィエ・ジルー

当時のクラブ:チェルシー

現在のクラブ:ミラン

なんだかんだ言っても結局ジルーなのか…という感じであるが、それは彼がどれだけ一貫性ある選手であるかということを表している。世界最高のポストプレーヤーは、ゴール数こそ少ないが非常に頼れる存在だ。この大会でも多くの得点を導き、優勝に貢献している。

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今回の大会では36歳という年齢もあって招集されるかどうかが微妙と伝えられていたが、カリム・ベンゼマの怪我もあって結局はジルーにお鉢が回ってきた。

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