自民党沖縄県連会長に仲田弘毅氏 人事内定、来月17日に就任

 自民党沖縄県連は26日、参院選と知事選での自民党公認・推薦候補が落選した結果を受けて県連会長の辞表を提出した中川京貴県議の後任として、副会長の仲田弘毅県議(74)を会長に充てる人事を内定した。12月17日の県連大会を経て就任する。

 自民県連は26日、那覇市の県連会館で国会議員と県議団の合同会議を開いて、仲田氏の次期会長就任を全会一致で了承した。それに先立ち中川氏と、同じく知事選・参院選敗北の引責で県連幹事長の辞意を表明していた島袋大県議について、会長職・幹事長職の辞任を26日付で認めた。

 幹事長を含めた次期役員体制については、仲田氏と末松文信総務会長ら現執行部が素案を作成し、県連大会までに固める。

 仲田氏はうるま市区選出で、現在5期目。2020年6月の県議選後に副議長に就任し、22年7月まで務めた。県連会長に就くのは初めて。

 末松総務会長によると、中川氏が「経験豊富で、議員の信頼も厚い」として仲田氏を次期会長に提案した。仲田氏は取材に「正式に決定していないのでコメントは控える」とした。

 自民県連を主導する会長・幹事長人事を巡っては、知事選後の豊見城、那覇両市長選で党推薦候補が当選したことなどを踏まえて「中川・島袋体制」の継続を求める意見もあったが、両氏は固辞した。

 一方で、次期執行部は24年の県議選に向けた調整作業などを担う可能性が高いため、県連内には「選挙イヤー」で調整役を務めてきた島袋氏の幹事長再任を求める声も根強い。 

  (大嶺雅俊)

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