ファンも企業も注目!文具の祭典「文具女子博」 5万点が集結

見て触れて買えるという日本最大級の文具の祭典「文具女子博」が大田区平和島の東京流通センターで開催されています。機能だけではなくデザインにもこだわった文具が集結しました。

縦長でしまいやすく見た目もかわいいホチキスや、透明でちぎりやすいマスキングテープのように使えるクリアテープなど「文具女子博」にはおよそ5万点の文具が並んでいて、初日の11月23日からたくさんの文具ファンで大盛況となっています。訪れた女性からは「年に1度、このイベントに狙いを定めて来ている」「いくつ見てても飽きないぐらい文具が好き」「かわいい。コレクションしたくなる感じ」などといった声も聞かれました。

ブースに行列ができていた『ガラスペン』はガラスならではの美しいフォルムで、SNSから人気に火が付いたというものです。手入れや使い方も簡単で、女性を中心に愛用者が増えているといいます。訪れた人は「最近『ガラスペン』が気になっていたので、やっと本物を手に取れられた。すごくうれしい」と話していました。

文具ファンにとってはたまらないこのイベントですが、出展する企業にとっても商品をアピールする絶好の機会となっています。マスクなどの布製品にも貼ることができる特殊なシールを作っている会社は、今回の「文具女子博」でその技術を応用した新たな商品「紙専用転写シール」を販売しました。上から字も書けることから、手帳やノートなどに使いやすいシールとなっています。

さらに200あるブースの中には文房具とあまり縁がなさそうな企業のブースもあります。例えば地図情報会社の「ゼンリン」は地図データをデザインに生かし、クリアファイルやカレンダー、マスキングテープなどの文具を開発しました。ゼンリン・企画担当の上條睦さんは「日常の中にもっと地図を取り入れてほしいと思って作っている商品なので、今回の文具女子博を通していろいろな人に知ってもらえたらいいなと思っている」と話しています。

文具のトレンドを感じることができるこのイベントは11月27日まで東京流通センター・第1展示場で開催しています。

<文具女子を意識!? 定番商品も"進化”>

昔からなじみ深い文具メーカーの商品もあります。コクヨのキャンパスノートは表紙にカラフルな野菜が描かれていて、とてもかわいらしいデザインです。コクヨの担当者は「今は機能性やシンプルなデザインだけでなく、見た目にこだわった商品づくりも意識している」と話していました。

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