「笑顔が平和につながる」 爆心地公園にホワイトイルミネーション 12月27日まで

点灯式で園児の歌声が響く中、爆心地公園入り口を照らすイルミネーション=長崎市松山町

 長崎市松山町の爆心地公園で25日、平和を願うイルミネーションの点灯式があった。12月27日まで毎日午後5時~10時にライトアップする。
 市民グループ「長崎を元気にする会」(代表・中村鉄男中村工務店社長)が原爆で亡くなった人を追悼し、道路を行き交う市民が平和について考えるきっかけになればと、2019年に始めた。公園の入り口にある高さ約20メートルのメタセコイアの木と近くの生け垣に計1万5千個の白色LEDを設置し、木立を浮かび上がらせている。
 点灯式で中村代表(55)は「このイルミネーションを見る人の笑顔が平和につながる」とあいさつ。純心幼稚園の園児50人の合唱が花を添えた。
 同市富士見町の自営業、林田千恵子さん(74)は「目の前のバス停を利用するので、いつもこの時期を楽しみにしている。今年は特にきれい」と話した。


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