アワード盾を受注、製作 新和メッキ工業のチタン加工 販路拡大へ意欲

 新和メッキ工業(上越市土橋)が、クラウドファンディングサイトを運営するMakuake(マクアケ、東京都)から、表彰用盾の受注を受け、数十個を製作した。チタン製で七色に着色された盾は極めて珍しく、新和メッキは取引先の拡大を目指す。

アワード盾の発送作業。今後、表彰用品やサインとしても売り込んでいく計画だ

 受注のきっかけは、9月にマクアケが開いたイベント。新和メッキの瀧見直晃社長がチタン製雑貨シリーズ「iroiro(イロイロ)」PRのため出店していたところ、マクアケの担当者から相談を受けた。
 盾のデザインはiroiroシリーズのデザインを手掛ける長岡市のプロダクトデザイナー、和田紘典さん。平行四辺形状のチタン板を折り曲げることで自立するようにし、デザインの美しさと両立した。色付けは新和メッキが行った。瀧見社長は「木製の盾足を付けたのでは、当社らしくない商品になる。和田さんと打ち合わせを重ねた」と話す。
 盾は、昨年7月から今年8月までにマクアケを利用したプロジェクトの中から、象徴的なものや話題性のあったものに贈られた。 
 瀧見社長は「受注を契機に、表彰盾や企業のサインとしての活用提案をしたい。市内のサイン施工会社などと組むことができれば、販路も広がるはずだ」と話していた。

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