ワールドカップ初戦のドイツ戦に1-2で勝利した日本代表。
コスタリカとの第2戦は絶対に勝たなければいけない一戦になる。
ただ、コンディション面を考慮して、大幅なターンオーバー(選手入れ替え)の可能性もあるはず。ここでは、第2戦で期待したい日本代表選手を選んでみた。
FW:上田 綺世
A代表では11試合出場0ゴール。ここまで結果を出せていない上田綺世だが、状況は変わりつつある。
鹿島アントラーズ時代は得点を量産する一方、こぼれ球の予測など「自分で呼び込む動き」以外のオフザボールに大きな課題があった。しかし、ベルギーのセルクル・ブルッヘ移籍後、苦しい時間を経て結果を残したことで自信とともにストライカーとしての細部も成長しつつある。
2017年、東京五輪代表監督に就任した森保一監督が初めて招集したU-20代表メンバーに当時法政大学の上田は名を連ねていた。恩師とともにたどり着いたワールドカップの舞台で、代表初ゴールを目指す。
MF:相馬 勇紀
今年6月のEAFF E-1選手権で3ゴール2アシストを記録。日本を優勝へ導くと同時に大会MVPと得点王を受賞したことで、カタールへの道を自ら切り開いた。
9月シリーズや直前のカナダ戦でも印象的なプレーを見せており、伊東純也や三笘薫とはまた違った特徴で日本のサイド攻撃に厚みを加えている。五輪代表時代からウィングバックとしてもたびたび出場しており、日本がドイツ戦後半で見せた3バックへの対応力も高い。
堅い守備がベースのコスタリカ相手ではやはりサイドの攻略が重要となる。海外移籍も噂される25歳のアタッカーは鍵を握る一人だ。
FW:町野 修斗
相馬同様E-1選手権で活躍してワールドカップへの切符を掴んだ。今季J1で日本人最多の13ゴールをあげている。
中山雄太の負傷により“26番目の椅子”を手にした形だが、そういった選手が得てして本大会では大きな仕事をするもの。185cmと大柄で横からのボールに強く、湘南ベルマーレ仕込みのハードワークも魅力だ。
ラッキーボーイ的な選手が現れるとチームはより一層乗っていく。Jリーグでお馴染みの「忍者パフォーマンス」を披露する機会が訪れることを願いたい。
MF:柴崎 岳
前回大会ではベスト16進出に貢献した柴崎だが、今大会の選出は物議を醸すことに。存在感が希薄になっていたほか、サウジアラビアとの最終予選では痛恨のパスミスから戦犯扱いされた。
ただ、2018年にベルギー守備陣を切り裂いた一撃必殺のスルーパスはいまだに健在。いまの代表においても相手守備陣を壊すパスを繰り出せる稀有な存在である。
実際、先日行われたカナダ戦でも見事なパスで相馬勇紀のゴールをアシストするなど好プレーを見せつけた。コスタリカ戦では、この試合のために柴崎を呼んだと言えるような活躍に期待したい。
DF:山根 視来
W杯直前のカナダ戦で痛恨のPKを与えてしまった山根視来。身体能力の高いウィンガー相手に1対1で後手を踏むシーンが目立った。
ただPKを与える直前、右サイドを抜け出して放った強烈なシュートがポストに当たっていたことも忘れてはいけない。引かれた相手に対して、攻撃面で違いを出せるサイドバックとして山根の能力は日本代表でも突出している。
コスタリカ戦、あるいはその先の試合で先制される展開など、アタッキングサードで相手の強固な守備組織を壊さなければならないシチュエーションは必ず出てくる。それこそ、森保監督が山根をメンバーに入れた理由だ。
DF:伊藤 洋輝
予選突破後の6月シリーズでA代表に初招集され、そのまま定着した23歳。所属のシュトゥットガルトでは今季もスタメンとしてプレーすることが多い。
サイドバックの経験が少ないこともあり、4バックの際の立ち位置など課題は少なくないものの、188cmの身長に高精度の左足を備え、スピード負けもしないという個の強さはやはり魅力。クラブで慣れた3バックであれば安定感も高く、今の日本代表なら攻めるにしても守るにしても使いどころは多い。
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できればターンオーバーをしたいコスタリカ戦。伊藤がどんな役回りで起用されるかも注目される。