対ロシア連帯へ穀物輸出を提案 ウクライナ「貧困国重視」

食料安全保障に関する会議を終え、記者会見するウクライナのゼレンスキー大統領=26日、キーウ(共同)

 【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナ政府は26日、食料安全保障に関する国際会議を首都キーウ(キエフ)で主催し、アフリカや中東の貧困国に重点的にウクライナ産の穀物を輸出する取り組みを提案した。ゼレンスキー大統領は「爆弾と寒さ、そして飢えで再びわれわれを破壊しようとしている」とロシアを非難し、対ロシア連帯強化を呼びかけた。

 会議にはベルギーやポーランドの首脳が出席、オンラインを含め約30の国や国際機関の代表が参加。ゼレンスキー氏は、趣旨に賛同した国がウクライナ産農産物を購入し、2023年半ばまでに貧困国向けに60隻の穀物船を送り出す計画だと説明した。

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