ユズ畑に農業用モノレール 相模原・藤野地域 200メートル、紅葉の山を一望 観光活用も検討

ユズ畑に設置されたモノレール=相模原市緑区

 相模原市緑区藤野地域のユズ畑に農業用のモノレールがお目見えした。設置したのは、畑の持ち主で地元温泉旅館「陣渓園」の代表・大木康敏さん(71)。人も乗車できるタイプで、業務と観光両面での使用も検討している。

 ユズは藤野の特産品で、大木さんの畑ではユズの木200本を栽培。収穫したユズはユズ胡椒(こしょう)や柚餅子(ゆべし)に使われているが、畑の傾斜は約30度あり、手入れや収穫などで行き来するのに大きな負担となっている。

 完成したモノレールは約200メートル。畑の麓から頂上までの所要時間は片道10分弱で、大人3~4人が乗車可能。この時期は、ユズ畑から紅葉した山々を一望できるという。

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