糸魚川市駅北大火の復興イルミネーション「いといがわミライト2022」の点灯式が25日夜、駅北地区の大町潮風市民公園で開かれ、参加者のカウントダウンで一斉に点灯された。
歩行者天国となった本町通りの加賀の井酒造前では、同日限定の「プロジェクション・マッピング」が上映され、親子連れらが壁面に映し出される美しい動画に見とれた。
毎年恒例の「ミライト」は、同地区の若手有志らでつくる「EKIKITA WORKS」(エキキタ・ワークス、本間寛道代表)が実施している。初企画のプロジェクション・マッピング(プロジェクション・インスタレーション)は、同市出身のデザイナー・伊藤文恵さんが運営を担当。素材の絵は、9月に開かれたワークショップで地元園児が描いたものなどを使った。
オープニングでは大火からの復興を遂げた加賀の井酒造の壁面に、駅に発着する新幹線や除雪の様子など、糸魚川の日常がメルヘンチックに浮かび上がった。子どもたちは、画面のサンタクロースと一緒にクリスマスソングを歌った。
伊藤さんは「皆さんの笑顔が集まり、一つの作品になり良かった」と感無量の様子。本間代表は「天気にも恵まれ、思った以上に人が来てくれた。子どもたちに楽しんでもらえた」と満足感を話した。
「ミライト」の点灯は、来月25日までの午後5時から同9時まで。