【選挙速報】岸本氏が大差で初当選 和歌山県知事選

花束を受け取り、当選を喜ぶ岸本周平さん(27日、和歌山市で)

 27日に投票、即日開催された和歌山知事選で、無所属新顔の岸本周平氏(66)=自民、立憲、国民推薦=が初当選した。同じく新顔で無所属の政治団体「新党くにもり」元代表の本間奈々氏(53)、共産公認で党県常任委員の松坂美知子氏(66)を大差で破った。

 仁坂吉伸知事(72)の退任表明を受け、16年ぶりに新顔同士の対決となった選挙戦。新型コロナウイルス禍で疲弊した地域経済の立て直しや子育て支援、災害対策などが問われた。

 衆院では和歌山1区(和歌山市)を選挙区にしていた岸本氏は県南部では知名度が低く、5月に立候補を表明してすぐに紀南の各市町村を積極的に回った。また、これまで仁坂知事を支援し、県政で影響力の大きい自民党が、国政選挙でライバルだった岸本氏を推薦。国民民主党と立憲民主党、社民党県連の推薦もあり、組織票を固めた。

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