医師・土橋貞恵と教育者・福田渭水 郷土の偉人の遺徳しのぶ 諫早で頌徳祭

手描きの絵で偉人の功績を紹介する児童=諫早市、市中央ふれあい広場体育館

 江戸時代末期に諫早の発展に尽くした医師の土橋貞恵と教育者の福田渭水の頌徳祭が22日、諫早市仲沖町の市中央ふれあい広場体育館であった。市立諫早小児童約400人と地元自治会関係者ら約60人が参加し、遺徳をしのんだ。
 同校関係者や住民でつくる「ひあしっ子育成事業実行委」が毎年開催。児童代表らが祭壇に菊の花を供え、5年生77人が2人の生涯を紙芝居形式で紹介した。
 「多助坊っさん」の愛称で親しまれる土橋貞恵(1776~1865年)は現在の同市長田町生まれ。森山町杉谷名で開業し、貧しい患者に薬や米を与えた。福田渭水(1818~66年)は同市栄町生まれ。同校の前身にあたる「好古館」で教諭を務め、人材育成に尽力した。2人は私財を投じ、同館に寄付をしている。
 松竹祝歩君(11)は「大人になったら、2人のように、人のために働ける人になりたい」と話した。


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