宮崎宣子 80代女性の「今が一番楽しい!」に感激し“余生”を考える

元日本テレビアナウンサーで、現在はフリーのアナウンサー、実業家、ハーバリスト。さらに、早稲田大学大学院に通う学生でもある宮崎宣子さんが、日々のあれこれを素直に綴ります。

連載コラム 宮崎宣子の「八転び九起き」第11回

先日、散歩を終えて帰宅すると、愛犬の様子がおかしいことに気づきました。

腰を庇(かば)って、しっぽもクルンとうちに入っていて、体調が悪そうだったので、病院へ連れていったところ、脊髄に炎症があると診断されました。

愛犬のアロハちゃん

加齢による症状だろうと言われ、お薬とサプリをいただきました。

見た目は、2歳くらいから変わっていないので“加齢”という言葉に驚きましたが、10歳2ヵ月…人間でいうと57歳だそうです。

家の中で、ソファに飛び乗ったり、降りたりしないように、クッションで階段を作るなど、介護に向けての準備がはじまりました。

当たり前ですが、愛犬とともに私も10歳年を取ったわけです。43歳、江戸時代ならもう寿命を迎えていてもおかしくありません。。。

しかし、今は令和で、寿命は倍近くになりました。私もここからの人生のほうが長くなるかもしれません。そう考えると、もう“余生”に突入です。

私が今、大学院に通い、“学び直し”をしているのも、その余生への準備のためといえるでしょう。

どう考えても、人生の一番の活動期は過ぎました。体力は落ち、老眼も入り、腰の痛みと肩こり、慢性疲労に悩まされる日々です。

それでもそれを受け入れながら、いかに楽しく生きていくかを考えたら、大事にしたいのは「健康(体力づくり)、勉強、仕事」だと思いました。

やはり体が資本というのはありますから、体力づくりのため、筋力を強化しようと。ひとりでは続けられる自信がないので、パーソナルトレーナーさんに見てもらいながら、なんとかやっています。

67歳の母のポジティブな変化を見て気づいたこと

勉強は…以前は、学生のものだと思っていましたが、人生は学びの連続ですし、実際、学び続けたほうが有益で楽しい日々を過ごせると実感しています。

宮崎宣子 42歳で早大院生になる「また“馬場歩き”する日が来るなんて!」

今、大学院に通う私にとって最大の壁は英語です。

授業でみながディスカッションしていても、入ることができずにいます。経営戦略について、とても有意義な議論が目の前で交わされていて、「入りたい!」「意見を言いたい!」と思うのに、私の英語力ではそこに加われないのです(涙)。

学生時代で卒業と思っていた英語ですが、43歳の今、まさかの中学英語からのやり直し中です。今さらか…と思いながらですが、これが面白いのです!中学のときには気づけなかった“面白さ”があるといいますか。

記憶力は落ちているので、一度覚えたと思ったこともすぐ忘れ「あれ、何だったっけ?」となることも多いですが、それでもやり続けることで、少~しずつですが、身についているのを感じています。

そして、仕事。

自分でお金を稼ぐことは、なんて人に自信を与えるんだろうと思ったエピソードがあります。

私の母は、専業主婦で家庭のことしか知らない人だったのですが、50歳を過ぎてから地元のパン教室に通ううち、初心者から、中級、上級と上達していき、今では生徒さん44名が通うパン教室の先生となりました。

以前は体調を崩しがちだったり、ときにネガティブな発言をすることもありましたが、パンとの出会いで自信をつけ、67歳の今では、別人のように自信に満ちあふれています。

パン教室を休めないから、と健康に気をつかうようになり、散歩などの運動をしたり、マッサージをしたりして体のケアをするように。

生徒さんと接するからと、身だしなみにも一層気をつかい、髪を染めたり、新しい洋服を買ったり、チェックも怠りません。いつしかInstagramもLINEも使いこなすまでになりました。

そんな母を見ていて、仕事は人にパワーを与えてくれるものなんだと、改めて知りました。

人からお金をいただくものですから、喜んでいただくため、より良いものを提供しようとし、必死に頑張るのです。

そして、そのために、体力と勉強も必要…というわけです。

その3つがつながっていることを実感して、“余生”の過ごし方がはっきりと見えてきました。

これから、もっと楽しいことがあるかもしれない

私の周りにも、同世代やさらに上の世代でも、そうやってますますパワフルに働く女性がたくさんいます。

そのみなさんがよく言うのは、「やっぱり最後は自分」ということ。

ある60代の女性は言います。楽しく生きられるかどうかは、夫や子どもではなく、自分にやることがあり、いかに“生きる楽しさ”を知っているか、だと。

その方は40歳を過ぎて離婚し、専業主婦から仕事人にならざるを得なかったため、「最初は不安でいっぱいだった」そう。

でも働き始めたことで、つながれたり、知り合えたりする人がたくさん現れ、そこから、ある男性(やさしそうなイケメンの紳士)と出会い、お付き合いすることになったのだとか。

しかも、今から始めたい仕事、取りたい資格もあり、10年先までやりたいことが詰まっているそうです。

また、80代のある女性は、オシャレで年齢も感じさせないほど、アクティブで仕事も現役。そんな彼女は「今が一番楽しい」と満面の笑みでおっしゃいます。その言葉に胸が熱くなりました。

年齢や経験を重ね、長い人生の中で、今が一番楽しいだなんて!

私にも今後、もっと楽しいことがあるかもしれないと思うとワクワクしました。でも、ただ待っているだけではなく、何を積み重ねるか…それ次第なわけですよね。それに気づいた「今」始めないといけないんだな、と思いました。

アナウンサー業、ハーブの仕事、大学院と英語の勉強と、日々奮闘するなか、アナウンサーとして外国人の方にインタビューもしたい、事業では自分の商品を海外に展開したい、大学院ではディベートに参加したい、とさまざまな夢や希望があります。そして、近い将来には、留学することも目標にしています。

そのなかで、私は何を積み重ねていけるでしょうか。

ここから自分が試されている…そんなことを感じています。

万能薬のように信頼を置くカレンデュラ

ハーバリスト・宮崎宣子のおまけコラム

今回、ご紹介するのはカレンデュラ。私が一番好きなハーブであり、ディッシュソープを開発するときにも多く配合しました。私にとって万能薬のように信頼を置ける存在で、手荒れから守る、労わることを考えたときにも大事なハーブ。化粧品にもよく使われています。

カレンデュラは、トウキンセンカやポットマリーゴールドとも呼ばれる、鮮やかなオレンジ色の花びらのハーブで、傷ついた皮膚や粘膜を修復し、保護する働きに優れているといわれます。

湿布やオイルなどで外用すれば、優れた殺菌力・消炎力で傷ややけどの回復を助けたり、日焼け、皮膚の炎症を鎮めたりするといった効果も期待できます。

そんなカレンデュラの花びらを使用した黄金色のハーブティには、からだの内側で粘膜や胃の炎症を抑えてくれる力も。私は今回、カレンデュラ、ミント、レモングラスを入れていただきました。ご自身の体調とお好みでブレンドしてお楽しみください。

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