大宮で“古着文化のまち”巡るイベントに客大勢 「さんきた」と大宮駅つなぐエリア、一の宮通りにぎわう

大宮門街歩道部で行われた古着屋による歩行者空間利活用イベント(アーバンデザインセンター大宮提供、工藤裕之氏撮影)

 埼玉県さいたま市のまちづくりを推進する「アーバンデザインセンター大宮」(大宮区宮町、工藤和美センター長)は、大宮駅東口の大宮門街歩道部と宮町2丁目道路予定区域で「ストリートからエリアをめぐる社会実験DAY」と題したイベントを開催した。

 同センターでは実際のストリートを舞台に公共空間利活用を実施し、まちの課題解決と価値創出につなげる「ストリートデザインスクール」を提供している。

 催しは全6回の現地プログラムで公民連携によるまちづくりの現場を学んだ12人の受講生によって実施された。

 大宮門街会場では大宮一の宮通りに多く集まる古着屋に着目し、街路にストリートカルチャーのネットワークで古着文化のまちの回遊性を高めるローカルコンテンツとして再発見する試みを行った。

 宮町2丁目会場では住宅地に個性的な店舗が点在する氷川参道北部エリアを新たに「さんきた」と呼び、大宮駅とさんきたをつなぐ道路予定地域に出店することで認知と活性化のきっかけづくりを試みた。いずれの会場も多くの人でにぎわいを見せた。

 同センターは今後、スクール運営のノウハウを他自治体のまちづくり団体と共有したり、地域との関わりを検討している企業とのプログラムを共同開発することも検討している。

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