天津小(真庭市日名、児童数155人)の校庭に、鮮やかなイルミネーションがお目見えした。同小の創立150周年を記念した事業。シンボルとなっているヒマラヤスギの電飾のツリーと、「祝150周年天津の絆」の文字をあしらった校舎が暗闇に浮かび、住民らを楽しませている。
高さ約20メートルのヒマラヤスギには紫や黄、赤、緑、水色のLED(発光ダイオード)電球7万個を取り付け、周囲のフェンスに児童のメッセージとイラストをプリントしたプラスチックの短冊を飾り付けた。校舎の文字には赤と黄色のLED電球を用いており、「天津の絆」という言葉は6年松田璃子さん(11)が考案した。
19日夜に点灯式があり、児童、保護者、地域住民がカウントダウン。光の帯がともると、歓声が湧き上がった。天津地区社会福祉協議会の中山隆二会長から表彰状を贈られた松田さんは「とてもきれいで感動した。大勢の人に見てもらいたい」と話した。
イルミネーションは地域の新たな憩いになればと、住民有志でつくる実行委が昨年度から開始。本年度は周年を踏まえ、電球を増やすなどバージョンアップさせた。点灯は午後5時半~10時で、来年1月29日まで続ける。
校舎内の1階多目的ホールでは写真展を開催。歴代の卒業記念の集合写真をはじめ、学校行事の様子や、児童による人文字「天津 150」の写真などが並ぶ。12月16日までの平日午前9時~午後4時半。
天津小 1872(明治5)年に創立された懸上小と育蒙小が前身。翌年合併して立身小となり、84(同17)年に現在地に移転。91(同24)年に尋常天津小、1947年に落合町立天津小と改称され、99年に現校舎が完成した。