主要観光施設 10月利用者2割増 岡山県 コロナ前の94%まで回復

 岡山県は県内主要観光施設30カ所の10月の利用者数をまとめた。総数は65万2030人と前年同月より2割増加。新型コロナウイルスの感染状況が比較的落ち着いていたことに加え、10月中旬に始まった県の旅行割引事業「おかやまハレ旅応援割」の効果が表れたとしている。前年実績を上回るのは7カ月連続となった。

 新型コロナ流行前の2019年同月との比較でも94.0%(前月87.0%)まで回復。瀬戸内国際芸術祭の秋会期(9~11月)、県内観光をPRする「おかやま秋旅キャンペーン」(10~12月)の期間と重なったことも影響したという。

 3県民局単位(各10施設)の利用者は、備前が22万1313人(前年同月比142.4%)、備中が23万7119人(同107.6%)、美作が19万3598人(同116.8%)。美作は19年同月比でも115.6%とコロナ流行前を上回っている。

 県観光課によると、密状態を避けやすい屋外施設のひるぜんジャージーランド(真庭市)、おかやまファーマーズマーケット・ノースヴィレッジ(勝央町)などで伸びが目立ったという。11月も好天の日が多く、回復傾向は続くとみている。

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