広島市議会は、長期欠席している議員に対して一定期間を過ぎると、報酬やボーナスを減額する案を示しました。
28日、開かれた広島市議会の議会改革推進会議では、欠席が1年以上経過した議員について報酬やボーナスを減額するなど新たな規定を設けた案が示されました。
広島市議会では、佐伯区選出の児玉光禎 市議が、去年12月から病気を理由に議会を欠席していますが、長期間欠席している議員にも報酬やボーナスが満額支払われるため、規定の見直しを求める声が上がっていました。
各主要会派も「報酬規定の見直しが必要」と意見が一致していて、28日、規定の見直し案が示されました。
案では、欠席が1年を過ぎた日の翌月から議員報酬を30%減額と規定。ボーナスについては、基準日の時点で議員報酬が減額されている場合、こちらも30%減額としました。
案は、各会派が持ち帰って意見を集約するとしています。
議会改革推進会議 代表 山路英男 市議
「条例を作るのに事務局の時間も必要だということで、2月の定例会(での提案)に向けてがんばっていこうと思っています」
報酬を減額する条例が成立されたとしても、さかのぼって減額することはできません。欠席中の児玉市議の報酬・ボーナスとも満額支払われたままとなる見通しです。
児玉市議は、2019の参院選を巡り、河井克行 元法務大臣から現金30万円を受け取ったとされ、捜査を受けましたが、不起訴となりました。
検察審査会は、「起訴相当」と議決しましたが、再捜査の結果、検察は、病気を理由に「起訴には至らない」と判断しています。