公立刈田総合病院の公設民営化を宮城・白石市議会が可決

公立刈田総合病院の民営化を目指す宮城県白石市は、これまでの病院組合を解散して市単独の病院とする条例案を市議会臨時会に提出し、賛成多数で可決されました。

白石市にある公立刈田総合病院は、毎月1億円前後の赤字が続き、これまで病院を運営してきた白石市と蔵王町、七ヶ宿町で作る組合を解散し、2023年4月から白石市単独の病院として、奈良市の医療法人を指定管理者にして公設民営の病院とする方針です。

28日に白石市議会の臨時会が開かれ、病院組合を解散する議案と新しい病院を引き続き公立刈田総合病院の名称で市単独の病院にする条例案が提出されました。

山田裕一白石市長「刈田病院の経営状況、これを何としてでも改善をする、健全化をしていかなければ病院の未来また本市の未来はない」

山田市長はこのように意義を強調した一方、議員からは指定管理者の選び方や病院職員の処遇に不透明な部分が多いなどとして、反対する意見が相次ぎました。

伊藤勝美議員「私は刈田病院を取り返しのつかないようにしないためにも詳細な説明もできない公表もしない、この議案に反対をせざるを得ません」

しかし最終的には、公設民営化に必要な2つの条例案とも半数を1人上回る9人の賛成で可決しました。

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