公選法違反疑惑などの秋葉復興相、松下政経塾の後輩から引導 「幸之助氏は出処進退を大切に」

 「政治とカネ」問題に加え、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点や公選法違反疑惑などで追及を受ける秋葉賢也復興相が28日の衆院予算委員会で、「松下政経塾」(茅ケ崎市)の後輩から引導を渡された。立憲民主党の源馬謙太郎氏は「(政経塾創設者の)松下幸之助氏は出処進退をとても大切にされていた」と迫り、辞任を求めた。

 源馬氏から週末の東日本大震災被災地の視察を見送った理由を問われた復興相は「国会答弁への準備」とした上で「中止ではなく12月18日に延期する」と付言。辞任論を突っぱねたが、源馬氏は「自分自身の問題の釈明のため公務を果たせない段階で大臣を続ける資格はない」と断じた。

 さらに源馬氏は「松下幸之助さんから直接教えを受けた先輩が息子のせい、事務所費問題は義理の父のせいとは恥ずかしくないのか」と批判。岸田文雄首相に更迭を迫った。しかし首相は「公務も大事だし国会での説明責任を果たすのも大事。視察については日程も詰めてある」などとくみしなかった。

© 株式会社神奈川新聞社