余命宣告患者「自宅で」 面会制限続く中、相談相次ぐ

高齢者を往診する「あけぼの診療所」の國枝良行院長(右)=宮崎市田野町 ※写真の患者と本文は関係ありません

 新型コロナウイルスの感染対策により医療機関で面会の禁止や制限が続く中、余命宣告されたがん患者らが、残された時間を自宅で過ごしたいと医療機関などに相談するケースが宮崎県内で相次いでいる。各機関などは患者の希望を可能な限り受け入れようと努力しているが、在宅医療を担う診療所や病院は、地方で慢性的に不足。医療関係者は「高齢化の進行に長引くコロナ禍で在宅医療のニーズが年々高まっている。支援体制づくりを急ぐ必要がある」と危機感を抱いている。

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