留学生が日本文化体験 長崎で検番や茶道親しむ ウクライナ人も参加

茶道の作法を教えてもらう留学生=長崎市、出島和蘭商館跡

 長崎県内の大学で学ぶ留学生を対象にした日本文化体験教室が、長崎市出島町の国指定史跡「出島和蘭商館跡」であった。ウクライナからの留学生3人を含む計11人が長崎検番の踊りや茶道に親しんだ。
 県国際交流協会が毎年開催。今年は19日にあり、県内3大学からウクライナのほか、タイ、ベトナム、中国からの留学生が参加した。着物に着替えて出島内を散策し、長崎検番の芸妓衆(げいこし)の踊りを見学。茶道体験では礼儀作法を教えてもらいながら、和菓子と自らたてた茶を味わった。
 ウクライナ人留学生3人は夏に来日し、長崎大で日本文化や日本語などを学んでいる。3人は体験を終え「貴重な経験になった」と口をそろえた。「日本は面白い国」と長崎での暮らしに刺激を受ける一方、「私たちの家はウクライナ。戦争が終わったら戻りたい」と寂しさも募らせていた。


© 株式会社長崎新聞社