書いたら負ける…?

 きっとそこら中で“大量発生”しているはずだ、と考えていたら、案の定。本社の編集局でも1人見つけた。一昨日のW杯サッカー、日本-コスタリカ戦。「私が見ていたから負けた」と申し訳なさそうに話す同僚▲そんなのあなたの思い過ごし、スポーツは楽しく見ようよ…と言いたいところだが、実はよく似た心配をしていたことを告白しておきたい。大相撲の平戸海関(平戸市出身)の成績と本欄のちょっと“不吉”な関係▲新入幕の秋場所。初日から3連勝の好スタートを受け、ただいま首位並走中-と調子に乗って書いたら、そこから思うように星が伸びず、7勝8敗で悔しい負け越しとなった▲それでも幕内に残って迎えた九州場所。これまた4日目の紙面でエールを送るとその日から黒星が三つ続いて星勘定が五分に。ああ、まずい、読者の皆さんに気づかれませんように…と胸を痛めていたのだが▲そんなの余計な心配-と、関取が翌日からの土俵で証明してくれた。7日目から4連勝、12日目からさらに3連勝で勝ち星を2桁に乗せた。一年を納めるご当地の場所で堂々の好成績。少し気が早いが、いい正月になりそう▲思い切りのいい取り口で“全国区”の人気者になりつつある。この欄でも引き続き安心して応援できそうだ。ごっつぁんです。(智)


© 株式会社長崎新聞社