ホワイトソックスが先発補強 右腕クレビンジャーを1年契約で獲得

メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、ホワイトソックスはパドレスからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕マイク・クレビンジャーと1年契約を結ぶことで合意したようだ。契約条件は当初「総額800万ドル以上」と報じられていたが、「ジ・アスレチック」のジム・ボウデン記者はクレビンジャーに保証される総額が1200万ドルであることを伝えている(オプションの有無などの詳細は不明)。クレビンジャー獲得により、ホワイトソックスは先発ローテーションの5枠が埋まった。

12月に32歳の誕生日を迎えるクレビンジャーは自身2度目のトミー・ジョン手術から復帰した今季、パドレスで23試合(うち22先発)に登板して114回1/3を投げ、7勝7敗、防御率4.33、91奪三振を記録。インディアンス(現ガーディアンズ)時代には3年連続12勝以上をマークするなど、強力ローテーションの一角として活躍し、特に2018年には32先発で200イニングを投げ、13勝8敗、防御率3.02、207奪三振の好成績を残した。慣れ親しんだアメリカン・リーグ中部地区に復帰して当時の輝きを取り戻せば、ホワイトソックスにとって非常に大きな戦力となる。

ホワイトソックスは今オフ開始時点で、先発ローテーションの5枠のうち、ディラン・シース、ランス・リン、ルーカス・ジオリト、マイケル・コペックで4枠が確定。ジョニー・クエトがFAとなったため、先発5番手の枠が空席となり、その補強を目指していた。ホワイトソックスのリック・ハーンGMは、クレビンジャーがインディアンスからパドレスにトレードされた2020年の夏にも獲得を狙っており、2年半越しに獲得が実現した。

主砲ホセ・アブレイユがFAとなり、3年契約でアストロズへ移籍することが確実となっているホワイトソックスだが、予算の関係もあり、こちらはアンドリュー・ボーンを一塁に回して穴埋めする可能性が高い。ペイロールの大幅な増額は行われない見込みであり、すでに来季の推定年俸総額が1億8000万ドルを超えていることを考えると、さらなる大物選手の獲得は難しそうだ。

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