メタリカ、6年4か月ぶりの新作アルバム来年4月に発売決定

Photo by TIM SACCENTI

メタリカ(Metallica)にとって12枚目、そして6年4か月ぶりとなるスタジオ・アルバム『72 Seasons』が2023年4月14日に発売されることが決定した。日本盤のみSHM-CD仕様、初回生産限定ロゴステッカーが封入される。

メンバーのジェイムズ・ヘットフィールドとラーズ・ウルリッヒ、そしてグレッグ・フィデルマンが共同プロデュースした12曲入りの『72 Seasons』は、バンドにとって、2016年にリリースした『Hardwired…To Self-Destruct』以来となるスタジオ・アルバム。同作品は、アナログ2枚組LP(140g黒盤及び限定カラー盤等)、CD、デジタル配信を含む各種フォーマットでリリースされる。

アルバム『72 Seasons』の冒頭を飾るのは、40年におよぶメタリカの軌跡を3分半に凝縮した、短くも鮮烈な爆発的第一弾シングル「Lux Æterna」だ。この新曲は現在ストリーミング及びダウンロードで先行発売中。ティム・サセンティが監督した「Lux Æterna」ミュージック・ビデオの視聴も公開となった。

ジェイムズが語るタイトルの意味

今回のアルバム・タイトルのコンセプトに関し、ジェイムズ・ヘットフィールドは次のように語っている。

「“72 Seasons”=“72の季節”というのは、ひとの人生の最初の18年間、つまり“本当の自分“や“偽りの自分”を形作っていく年月のことを指している。”自分はこういう人間なのだ “という、親から教え込まれた概念。自分がどういった性格の持ち主なのかという、決め付けの可能性。これに関して最も興味深いのは、そういった核にある確信がその後の人生でも引き続き考慮に入れられていくってこと、そしてそれが自分達の世界の捉え方に今どんな影響を与えているかということだと思う。大人になってから俺達が経験することの多くは、こうした子供時代の体験の再現であったり反応だったりするんだよ。子供時代という檻の囚人であり続けるか、あるいはそういった束縛から自らを解き放つかってことだね」

ワールドツアーも発表

併せて本日、2023年から2024年にかけて予定されているメタリカの全コンサート日程も発表された。「M72」と銘打ったメタリカの次のワールド・ツアーは、「Liquid Death/全世界」と「Blackened American Whiskey / 北米限定」が協賛し、Live Nationがプロモーターを担当する。

訪れる全都市で二夜ずつ公演を行い、“No Repeat Weekend”(ノー・リピート・ウィークエンド=繰り返しの無い週末)として、各夜それぞれ完全に異なるセットリストを演奏。

またそれぞれ異なるサポート・バンド勢を迎える予定で、現在はパンテラ、マンモス WVH(エディ・ヴァン・ヘイレンの息子ウルフギャングのソロ・プロジェクト)、ファイヴ・フィンガー・デス・パンチ、アイス・ナイン・キルズ、ヴォルビート、アーキテクツ、グレタ・ヴァン・フリートらが発表されている。

「M72」ツアーでは、かの有名な“メタリカ・スネーク・ピット”をセンターステージに移動した大胆な円形ステージ・デザインを新たに採用。「I Disappear」フル・ツアー・パスの他、16歳未満のファン向けの割引チケットも初めて販売される。2日通し券は12月2日にticketmaster.comより発売、オプションとして『72 Seasons』のLPレコードやCDも同時プレオーダー可能だ。1日券は1月20日より発売。

また、チケットの売上金の一部は、バンドが運営する〈オール・ウィズイン・マイ・ハンズ財団〉に寄付される。2017年に設立されたこの財団は、長年バンドを支えてくれたコミュニティに属する人々の生活を援助し、その質を向上させることに取り組んでおり、これまでに約1,300万ドルを集め、米国内のキャリア・技術教育プログラムに助成金590万ドル、食糧不足支援に250万ドル以上、全世界の災害救援活動に320万ドル以上を提供している。

Written By uDiscover Team

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