Phew、伝説のソロ作『Our Likeness』(1992年)のリイシューが決定! Muteレーベルより2023年2月全世界発売!

昨年、Muteレーベルより全世界発売された最新アルバム『New Decade』が英有力音楽誌『The Wire』の表紙を飾るなど、世界的に高い評価を集めているPhewが、1992年に発売された3rdアルバム『Our Likeness』のリイシューの詳細を発表した。 2023年2月17日にMuteレーベルより全世界発売される本作は、ヤキ・リーベツァイト(CAN)、クリスロ・ハース(D.A.F. 等)、アレクサンダー・ハッケ(アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン)、トーマス・スターン(クライム・アンド・ザ・シティー・ソリューション)といった豪華なアーティストが参加し、クラフトワーク、NEU!、D.A.F.、クラスター&イーノ等、数々の名盤を生み出した伝説のスタジオ、コニー・プランク・スタジオにて制作された。

『Our Likeness』は、ケルンにある伝説のコニー・プランクのスタジオ(クラフトワーク、Neu!、D.A.F.、クラスター&イーノ、etc)に10年以上ぶりに戻ったPhewに、クリスロ・ハース(D.A.F. etc)がコラボレーションを申し入れたもの。1981年にコニー・プランクがPhewのソロ・デビュー・アルバムのエンジニアリングを担当した際に、Phewと短い期間会ったことがあるクリスロ・ハースは、アレキサンダー・ハッケ(ギター/アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン)、トーマス・スターン(ベース/クライム・アンド・ザ・シティー・ソリューション)を参加させるよう手配した。CANのドラマー、ヤキ・リーベツァイトもPhewと再会し、この新しい世代のドイツの実験音楽家たちとコラボレートしたこのアルバムは、2023年2月17日にリイシューされる。 Phewは、日本のポストパンクグループ、アーント・サリーのボーカリストとして注目を集め、その後、坂本龍一とソロ・シングルを発売している。CANのヤキ・リーベツァイトとホルガー・シューカイと共に録音し、コニー・プランクがエンジニアを務めた1981年のセルフタイトル・アルバムに続き、1987年には2ndソロ・アルバム『View』を発表している。 クリスロ・ハース(D.A.F. / Liaisons Dangereuses / Der Plan)は、本作の制作のために、PhewとMuteレーベルの創始者ダニエル・ミラーを引き合わせた。Phewは当時を振り返りながら次のようにコメントをしている。

「1981年にコニーズ・スタジオでレコーディングしていたとき、若いドイツ人男性が訪ねてきて、しばらくスタジオに静かに座り、そして何も言わずに帰っていきました。彼の礼儀正しさは長く記憶に残り、今でも思い出すことができます。彼がD.A.F.のクリスロ・ハースであることを知ったのは、彼が来日したときでした。1980年代の終わりに彼が東京にやってきて、一緒に何かを作ろうということになり、数カ月後にコニーズ・スタジオでレコーディングをすることになりました。クリスロは参加したミュージシャン、アレックス・ハッケ、ヤキ・リーベツァイト、トーマス・スターンに連絡を取り、Muteにこのプロジェクトのことを伝え、『Our Likeness』がリリースされたのです。もし、クリスロがまだこの世にいたら、どんな音楽を作っていただろうかとよく考えます。それから24年後、ポーランドのフェスティバルでアレックス・ハッケと再会し、そこでhackedepicciottoと一緒に演奏することになったのです。そして今、私はDanielle de Picciottoと一緒に仕事をしています。まだまだこれからです!」

『New World』(2015年)から、最近では2021年の『New Decade』(Mute)、多数の完売カセット作、コンピレーション『Vertigo KO』(Disciples、2020年)、『Vertical Jamming』(Disciples vinyl edition、2022年)といったアルバムに収録されている彼女の最新フェーズでは、Phewの芸術的な声が一段と新しいかたちに凝縮され発信されている。

© 有限会社ルーフトップ