栃木県内新たに2602人感染 病床使用率50%超 クラスター7件、新型コロナ

新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 栃木県は29日、新たに計2602人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。前週の火曜日から159人増えた。1日当たりの新規感染者数が前週の同じ曜日を上回るのは5日連続。県内の病床使用率は28日現在で50.2%となり、8月28日(50.1%)以来3カ月ぶりに5割を超えた。

 県が25日から運用している4段階の新たな警戒度レベルでは、レベル3「医療負荷増大期」に移行する目安の一つに病床使用率50%超を挙げている。

 県内の累計感染者数は28万1068人となった。入院中だった80歳以上の男女計2人が26、28日にそれぞれ死亡し、県内の死者は計585人となった。

 新規感染者は0歳~90歳以上。40代以下が全体の約7割を占め、最多の40代が424人、10代が419人、30代が400人、10歳未満が367人などと続く。

 クラスター(感染者集団)は計7件発生し、高齢者施設が6件を占めた。このうち足利市内は4施設で、感染者は最多で22人に上った。ほか2施設は各11人、1施設は10人だった。日光市内の施設で7人、佐野市内で16人、日光市内の医療機関では6人が感染した。

 入院者(予定含む)340人、宿泊療養者111人、重症者5人。

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