岸田首相、ご自慢の「資産所得倍増プラン」は証券口座を2倍にするだけのハリボテ…SNSでは「所得倍増はどこへ?」「僕の口座は資産半減中」のがっかり声

写真:つのだよしお/アフロ

11月28日、政府は、岸田文雄首相の看板政策「新しい資本主義」の具体策となる「資産所得倍増プラン」を正式決定した。

同プランは、NISA(少額投資非課税制度=株など金融商品から得られた利益に税金がかからない仕組み)拡充が柱だ。内閣官房が公式サイトに公開した「資産所得倍増プラン」には「2つの目標」が掲げられている。

《第一に、投資経験者の倍増を目指す。具体的には、5年間で、NISA総口座数(一般・つみたて)を現在の1,700万から3,400万へと倍増させる》

《第二に、投資の倍増を目指す。具体的には、5年間で、NISA買付額を現在の28兆円から56兆円へと倍増させる。その後、家計による投資額(株式・投資信託・債券等の合計残高)の倍増を目指す》

「簡単に言えば、今後5年間で株取引の窓口であるNISA口座数を倍にして、庶民の投資額も倍にするということです。非課税枠を拡大するなどして、貯蓄から投資の流れを強化するのが目的です。

『資産所得倍増プラン』には、長期的な目標として《資産運用収入そのものの倍増も見据え》とあり、いかにも儲かりそうに書いてありますが、当然ですが、素人の投資ですから、大損もあり得るわけです」(経済担当記者)

金融庁が2021年6月に実施した調査によると、投資未経験者の割合は低所得層ほど多く、投資しない理由は「余裕資金がないから」が56.7%でトップ。将来的に投資したいと「思わない」が57.9%にのぼった。2022年は物価高が続き、低所得層ほど投資に回す余裕はなくなっている。しかも、なけなしの資金を投資して失敗しようものなら、貧困層に転落しかねない。

「岸田首相は、2021年秋の自民党総裁選で、『中間層の拡大に向けて分配機能を強化し、所得を広げる。令和版の所得倍増をめざす』とぶち上げましたが、『所得倍増』のスローガンはいつの間にか『資産所得倍増』に化け、さらに『口座数と投資額の倍増』になってしまいました」(経済担当記者)

岸田首相が決定した「資産所得倍増プラン」に、SNSで落胆する声が数多く上がっている。

《というか、所得倍増はどうなったの?岸田さん。完全に無かった事にしてない?》

《足元の物価高で家計が苦境に陥る中、投資に回す資金を確保出来る人はいか程か?》

《所得倍増計画の意味が保有所得運用益の倍増ならばリスクを国民に背負わせただけ》

《「得をするのは投資できる資金を持っている層だけで、低所得者には恩恵が無い」、という意見はなかったのかなあ》

なかには、《僕のNISA口座は資産半減中》という声もあった。

岸田首相が会長をつとめる宏池会は、池田勇人元首相が創設した、自民党の名門派閥だ。「所得倍増計画」を成し遂げた池田元首相は、「ハリボテ」と化した岸田首相の「資産所得倍増プラン」をどう思うだろうか?

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