【チャンピオンズC/前走ローテ】テーオーケインズに“黄信号” JBC1、2着馬「不振」の歴史

12月4日に中京競馬場で行われる第23回チャンピオンズカップ(GI、ダ1800m)の過去10年データを紹介する。なお、本競走は2013年以前まで施行条件が異なるため、データは2014年以降で抽出。

昨年の覇者テーオーケインズは、今年2月のサウジCで8着に惨敗後、前走・JBCクラシックでGI/JpnI3勝目をマークし、連覇へ向けて虎視眈々。これにJBCクラシック2着の3歳馬クラウンプライド、ダート転向3戦目のシリウスSで重賞初制覇のジュンライトボルトなど、新興勢力が挑む。

ここでは予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。

■JBCクラシック1、2着馬は大不振

中京ダ1800mで施行されるようになった2014年以降、最多4勝をマークしているのが前走・JBCクラシック組。昨年はテーオーケインズが優勝、2着に3番人気のチュウワウィザードでワン・ツーを決め、2020年も4番人気のチュウワウィザードが制した。

[チャンピオンズカップ]過去8年の前走ローテ

JBCクラシック 【4.2.2.27】 勝率11.4%、連対率17.1%、複勝率22.9%
マイルCS南部杯 【2.2.1.5】 勝率20.0%、連対率40.0%、複勝率50.0%
JBCレディスクラシック 【1.0.0.2】 勝率33.3%、連対率33.3%、複勝率33.3%
日本テレビ盃 【1.0.0.1】 勝率50.0%、連対率50.0%、複勝率50.0%
みやこS 【0.2.3.25】 勝率0.0%、連対率10.7%、複勝率26.7%
武蔵野S 【0.2.0.21】 勝率0.0%、連対率8.7%、複勝率8.7%
JBCスプリント 【0.0.1.2】 勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率33.3%
エルムS 【0.0.1.1】 勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率50.0%

2019年と17年は4着が最高着順と低迷したが、18年は3番人気のサンライズソアが3着、16年は6番人気のサウンドトゥルーが制し、同2着に1番人気のアウォーディー、15年は5番人気のサウンドトゥルーが3着、14年は2番人気のホッコータルマエが優勝するなど毎年、前走・JBCクラシック組が上位を賑わせている。

しかし、前走・JBCクラシック組を着順別に見ると、1着馬は【0.1.0.6】、2着馬も【0.0.1.4】と大不振。1着馬は平均人気「1.9」と高いわりに平均着順は「7.3」、2着馬も平均人気「4.4」に対し、平均着順「6.4」と人気と着順にギャップがある。データ上、1着のテーオーケインズ、2着のクラウンプライドは危険な人気馬となる。

なお、前走・JBCクラシック組は3着馬が【2.1.1.3】、4着馬は【2.0.0.3】と好調だが今年は不在。今年は6着のオーヴェルニュが参戦するが、6着以下だった馬は【0.0.0.7】と壊滅的であり、巻き返しは厳しい。

■前走・みやこS組に伏兵が潜む

アベレージで見れば前走・JBCクラシック組を上回るのが、【2.2.1.5】で複勝率50.0%を誇る前走・マイルCS南部杯組。昨年は唯一の出走馬だったインティが4着に敗れたが、それでも9番人気からの健闘だった。2020年には3番人気ゴールドドリームが2着、10番人気インティが3着、19年は1番人気ゴールドドリームが2着、18年は1番人気ルヴァンスレーヴが制し、17年は8番人気のゴールドドリームが波乱を演出した。

前走・マイルCS南部杯組はその着順も問わず、1着馬は【1.0.0.1】、2着馬は不出走、3着馬は【0.1.0.1】、6着以下でも【0.1.1.1】と巻き返す。今年3着のシャマルには頼もしい好データとなる。

なお、主要ステップレースの前走・みやこS組は【0.2.3.25】、前走・武蔵野S組は【0.2.0.21】。前走・みやこS組は2、3着が多いが伏兵の台頭も目立ち、今年1着のサンライズホープと、4着のハピには警戒が必要か。

前走・武蔵野S組は2018年に8番人気で2着のウェスタールンドから馬券に絡んでおらず信頼度は低い。今年は1~3着馬が不在であり、4着のスマッシングハーツ、6着のタガノビューティー、9着のサンライズノヴァと、最近の重賞成績を見ると期待は薄い。

ちなみにジュンライトボルトが前走・シリウスS1着から直行するが、過去【0.0.0.5】と馬券に絡んだ例はなし。2020年にはカフェファラオが前走・シリウスS1着から挑み2番人気に支持されたが、6着に沈んでいる。

文●SPREAD編集部

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