「増加傾向が続く可能性」 忘年会は 新型コロナ感染者 減少の要素ない 広島

広島県内の新型コロナについて、湯崎知事は、「増加傾向が今後も続く可能性がある」という見方を示しました。そんな中で広島も忘年会シーズンを迎えます。

広島県 湯崎英彦 知事
「感染状況は、増加が継続している状況です。この後も感染増加が続く可能性があるとみている」

29日の記者会見で湯崎知事は、「今後、帰省や忘年会など、人との接触が増える季節で当面、感染者数が減少する要素はあまりない」と指摘しました。

忘年会シーズンを前に、広島市の飲食店も期待と不安が入り混じります。

とり八本店 上瀬将 代表
「コロナ禍前の大人数で貸し切りはなくなったが、少人数の飲み会は増えてきている」

店は、感染対策もとって、今の時点で感染拡大の影響はあまり受けていないと言いますが…。

上瀬将 代表
「行動制限や酒の提供自粛などないとは思うが、何事もなく、12月30日まで営業できれば」

湯崎知事は、「行動制限はせずに医療で受け止めることが大きな方針」との考えをあらためて示しました。

そのうえで「感染対策が施されている飲食店を使ったり、席を離して座ったりするなど利用する人自らも気を付けてほしい」と呼びかけました。

県は、入院患者の増加に対応するため、来月1日から医療体制を6段階のうちの上から2番目の「緊急フェーズ1」に移行し、確保病床を768床に増やすとしています。

湯崎知事は、「医療への負担を軽減させるためにも基本的な感染対策の徹底やワクチン接種も検討してほしい」と呼びかけています。

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