岡山芸術交流 来場17.7万人 前回比4割減 海外・県外客伸びず

旧内山下小のプールに出現した巨大なクマのぬいぐるみ

 岡山市は29日、市中心部で9月30日~11月27日に開催された現代アート展「岡山芸術交流2022」の来場者が延べ17万7659人(速報値)だったと発表した。新型コロナウイルス禍で海外、県外からの来場者が伸びなかったのが要因といい、2019年の前回を43%下回った。

 今回の会期は51日間で、旧内山下小(同市北区丸の内)など全10会場を集計。コロナ禍前で同じ51日間開催だった19年(31万1731人)より13万4072人少なかった。来場者のうち海外からの割合は19年比6.0ポイント減の0.8%に落ち込み、県外からは2.3ポイント減の35.8%だった。初回の16年は44日間で23万4136人。

 一方、県内の小中高校などが校外学習として鑑賞したのは104校の約7300人と、19年(76校約4800人)を上回った。大森雅夫市長は記者会見で「コロナの影響を想定して地元、子どもをキーワードにした。子どもたちの感性に訴えていくことは果たせた」と述べた。

 岡山芸術交流は市などでつくる実行委が3年に1度開いている。今回は13カ国28組の作家が約90点を展開した。

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