霧島連山に新種植物「キリシマギンリョウソウ」 県総合博物館など1998年発見

世界初の新種と発表された「キリシマギンリョウソウ」。薄い紅色と、丸みを帯びた花が特徴(黒木秀一さん提供)

 県総合博物館、神戸大などの共同研究グループは30日、本県と鹿児島県にまたがる霧島連山で発見されたギンリョウソウ属の植物が、世界初の新種であると発表した。がくや花びらが薄い紅色に染まる幻想的な美しさが特徴で、発見地の名を冠し「キリシマギンリョウソウ」と命名。発見者で同博物館学芸課課長の黒木秀一さん(57)は「霧島を代表する花の一つになる可能性もある」と期待を寄せている。

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