7歳娘を亡くした母「被害者遺族が声を上げ、変わる未来がある」 横浜で啓発活動

「ギュっとちゃん」のぬいぐるみを渡す障害者支援事業所「ハートピア湘南」利用者と戸部署の豊澤一二三署長=横浜市西区

 「犯罪被害者週間」(25日~12月1日)に合わせ、犯罪被害者や家族への支援や理解を促す啓発キャンペーンが横浜駅東口の新都市プラザ(横浜市西区)で行われた。NPO法人「神奈川被害者支援センター」のボランティアらがチラシを配り、「被害者の方の心に寄り添って」と呼びかけた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3年ぶりの開催となった。

 25日に行われたキャンペーンは神奈川県や県警の担当者ら約70人が参加。県内54カ所の警察署に置く予定の犯罪被害者等支援シンボルマーク「ギュっとちゃん」のぬいぐるみの贈呈式や県警音楽隊が演奏を披露した。同センター副理事長の堀本久美子さんは「一人で悩まずに相談してほしい」と語った。

 ボランティアとして参加した大熊恵理さんは、「7歳の娘を交通事故で亡くした。同じ被害に遭った人と行動をともにし、自助グループに参加したことで救われた。遺族が声を上げることで変わる未来がある」と訴えた。

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