12月3日に開催する「第23回しずおか市町対抗駅伝」に出場する静岡県藤枝市の小学生5年生竹下愛さん。命を救ってくれた人たちに走りで感謝を伝えます。
藤枝市の合同練習会です。岡部小学校の5年生竹下愛さんは2年連続で3区を任されます。
<竹下愛選手>
「目標は去年のタイムを超えられるように速く走る。みんなの役に立てたらよいなって思います」
2021年のしずおか市町対抗駅伝では、4年生ながら、記録は区間9位。順位を4つあげてタスキをつなぎました。
<藤枝市 佐原潤監督>
「非常に勇気がある。スタートから失速することを恐れず、速いスピードで入れる。選考会になると近寄りがたいくらい自分の世界、走りに入り込んで突っ走る。集中力がすごい」
走ることが大好きな愛さん。陸上を始めたきっかけは、4歳の時に起きたある出来事でした。
<竹下愛選手>
「交通事故に遭って、入院している時に、テレビで細谷愛子選手の走りを観て、自分も元気よく走れるようにがんばりたいと思った」
自宅近くで交通事故に遭い、ドクターヘリで搬送された愛さん。一命はとりとめましたが、頸椎を骨折し、長期の入院を余儀なくされました。入院中、愛さんが病院のテレビで目にしたのが、全国の舞台でも活躍していた静岡市の細谷愛子選手。独走する姿にくぎ付けになりました。
<竹下愛選手>
「躍動感のある走りでした。かっこよかった」
しずおか市町対抗駅伝を見て、陸上を始めた愛さんにとってこの大会は特別です。
<竹下愛選手>
「夢のようなもの。ドクターヘリとかで運んでくれた人たちに、元気に走っていることを伝えられたらと思っている。感謝の気持ちを込めて走りたい」
近所の公園での練習。パートナーは兄の優さんです。
Qお兄ちゃんと走って楽しい
「楽しいです」
2021年はしずおか市町対抗駅伝にきょうだいで出場する夢をかなえました。
<愛さんの兄・竹下優さん>
「自分がやってきた練習を信じて、積極的な走りで頑張ってほしい」
母の歩美さんです。
<愛さんの母・歩美さん>
「元気で楽しそうに走ってくれてるのがうれしい。全て。みんなに感謝しながら走ってほしい」
家族の思いを力に。命を救ってくれた人たちに、感謝の気持ちを伝えます。