TOKYO MX（地上波9ch）朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」（毎週月～金曜7:00～）。11月22日（火）放送の「フラトピ！」のコーナーでは、“年末年始の旅行事情”について解説しました。
◆世界各国で入稿制限が撤廃に、日本も水際対策大幅緩和
今回、「年末年始の旅行事情」について解説するのは、訪日外国人向けアプリサービス「WAmazing」を運営する旅行ビジネスの専門家・加藤史子さん。
これまで耐えに耐えてきた旅行業界。947日もの間、日本は"インバウンド鎖国”していましたが、水際対策が緩和され「海外からの問い合わせが激増している」と変化を語ります。
11月16日に行われた日本医師会・釜萢敏常任理事の会見では、「第8波が始まった」という話が。AI予測でも2023年1月中旬が感染のピークとなるということですが、今回は新たな行動制限は行わないと松野官房長官は話しています。
水際対策も大幅に緩和されているなか、世界各国の様子を見てみると、スペイン、タイ、イギリス、韓国、ドイツなどは完全に入国制限を撤廃。アメリカ、ハワイはワクチン接種証明書などが必要です。一方で、中国はゼロコロナ政策を維持しているため、入国はできない状況です。
自身も飲食店を経営する食文化研究家で株式会社食の会 代表取締役の長内あや愛さんは日本の水際対策に対し、「海外と比べ、日本は慎重になっていたところもあると思うが、私は結果として良かったと思う」と所感を述べつつ、訪日外国人相手のビジネスをしていた方々を憂慮。コロナ禍はとても厳しい時間を過ごしてきたこともあって「（規制緩和も）緩やかではなく急激に、長期的に（海外の）お客さんを呼ぶことを全面的にやっていただきたい」と求めます。
◆円安のなか、今、最も行くべき、お得な海外旅行先は？
今、加藤さんがお薦めする海外旅行先は、「タイ」。なぜなら入国制限が廃止され、マスクの着用義務もなし。そして、目下円安でドルやユーロ圏に行くと非常に物価が高いなか、タイのバーツは円安の影響をさほど受けておらず「ドル、ユーロ圏に比べれば、経済的に行ける」と加藤さん。
キャスターの堀潤は「タイは、ここ数年で目覚ましい発展を遂げている」と印象を語ります。
アジア圏はあまり訪れたことがないという法律事務所ZeLoの弁護士・由井恒輝さんからは、「日本の成長が遅れているというのもあるが、タイの物価も相当上がってきているなか、それでもお得感のある旅行ができるんですか？」と質問が。これに加藤さんは「昔よりは経済発展しているので物価も上がってきているが、ドル・ユーロ圏よりはまだまだ行きやすい」と返答します。
◆円安是正、経済活性にはインバウンド効果が必須
国内ではインバウンド観光復活の兆しが。最近では、街中でも海外からの旅行客を見かけるようになりました。岸田首相は10月3日の臨時国会の所信表明演説で「訪日外国人旅行者の日本国内での消費額、年間5兆円超を目指す」と言及。
訪日外国人客数は、9月から10月にかけて倍増。11月、12月はさらに伸びる見込みです。
加藤さんは「日本は今後、少子化で消費の力が減っていく」と内需を案じつつ、「海外からのお客様が来て、外貨を日本円に変えて使ってもらうことは円安是正効果もあるし、経済活性効果もある」とインバウンド効果に期待するところは大きいと言います。
そうしたなか、アフターコロナのインバウンド政策で注目されているのが"地方部の旅行”。加藤さんは「過密な都市部の旅行ではなく、旅行者も地方部の旅行を求めている」と言い、例えば自然豊かな場所でのサイクリング、トレッキング、農家へのホームステイなど、従来の旅行にアクティビティや文化体験を加えた「アドベンチャーツーリズム」を政府が推進しています。
農家へのホームステイについて、加藤さんは「"農家民泊”と言ったりするんですけど、農業体験や収穫体験などをしながら、日本の美しいカントリーサイド、田舎を体験してもらおうというサービス」と解説。訪日外国人旅行者の受け入れを希望する農家も増えてきており、農業をやりながら観光でも稼ごう、輸出に繋げようという方が多いとか。
慶應ビジネススクール2年（MBA）の池田颯さんは、10月に「エクストリーム温泉ツアー」に参加。これは登山をし、その山の頂上付近にある温泉に水着で入って楽しむというもので「めちゃくちゃ楽しかった。ぜひ海外の方にも体験してほしいと思った」と笑顔で語ります。
また、農家へのホームステイについても「オーストラリアなどには"ファームステイ”があり、僕も中学の修学旅行で行った。学びにも繋がるし、海外の学生なども来られると思う」と話していました。
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＜番組概要＞
番組名：堀潤モーニングFLAG
放送日時：毎週月～金曜 7:00～8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター：堀潤（ジャーナリスト）、田中陽南（TOKYO MX）
番組Webサイト：https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter：@morning_flag
