長崎新聞文化章を贈呈 西山、林、米村3氏が受章

長崎新聞文化章を受章した(左から)米村氏、林氏、西山氏=長崎新聞文化ホール・アストピア

 長崎県の文化や教育、産業、科学、平和、福祉など各分野で活躍した人を顕彰する2022年度「長崎新聞文化章」の贈呈式が29日、長崎市茂里町の長崎新聞文化ホール・アストピアであった。県地域婦人団体連絡協議会会長の西山智子氏(83)、長崎総合科学大名誉教授の林一馬氏(78)、長崎市美術振興会名誉理事長の米村昭彦氏(92)=いずれも文化・教育部門=の3人が受章した。
 西山氏は長年、婦人会活動をリードし、女性の社会進出に貢献。「子どもを守る長崎ひまわりプロジェクト」の会長としても子育てに優しい社会づくりに取り組んでいる。
 林氏は教会など長崎の建造物を研究。県文化財保護審議会会長として、文化財の保護、活用に指導的な役割を果たした。長崎の教会群を世界遺産にする会の会長としても尽力した。
 米村氏は洋画家として自ら創作する一方、長崎市民美術展などの審査員などを通じ、本県の美術界をけん引。長崎平和アートプロジェクトでは、世代やジャンルを超え平和を発信する。
 贈呈式で長崎新聞社の徳永英彦社長が「いずれの皆さまも強い信念でそれぞれの道を歩んでこられた。新たに文化章にお迎えでき喜ばしい限りだ」とたたえ、表彰状を手渡した。
 同章は1955年創設。受章者は累計216人になった。

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