【卓球】フレイタスALCの性能を徹底レビュー ポルトガル代表の名手が使うラケットの性能とは?

「ポルトガルの三銃士」とも呼ばれ、長年国際舞台で活躍を続けるマルコス・フレイタス。34歳とベテランの領域に差し掛かった今でもその実力は衰えを知らず、2022年の世界選手権にも出場しました。

そんなフレイタスをモデルに開発されたラケットが『フレイタス ALC』です。今回は、そんな『フレイタス ALC』の性能や特徴を徹底レビューし、どのような選手に適しているのかを見ていきます。

『フレイタス ALC』とは?

『フレイタス ALC』は、ポルトガルの卓球選手「マルコス・フレイタス」の選手モデルラケットで、2016年にバタフライから発売されました。

バタフライの往年の名作ラケット『メイス』(現在は廃盤)をもとに制作されており、5枚合板にアリレートカーボンを搭載した攻撃用シェークラケットとして、フレイタスをはじめとして数多くの選手に愛用されています。

『フレイタス ALC』の特徴

では続いて『フレイタス ALC』の特徴を見ていきましょう。

特徴①:扱いやすいアリレートカーボンを搭載

『フレイタス ALC』の特徴1つ目は、扱いやすいアリレートカーボンを搭載です。

『フレイタス ALC』には「ALC」と表記されるアリレートカーボンが搭載されています。アリレートカーボンのラケットは、しなやかで扱いやすいのが特徴で、カーボンラケットながら飛びすぎず、バランスよく幅広い技術をこなすことができます。

特徴②:適度な柔らかさで球持ちの良さを実現

『フレイタス ALC』の特徴2つ目は、適度な柔らかさで球持ちの良さを実現です。

『フレイタス ALC』は硬すぎない適度な柔らかさを持っているため、球持ちがよく、自分の加減でボールをコントロールしやすくなっています。カーボンラケットは「飛距離が出る」ことが最大の特徴ですが、その反面、ボールを掴みにくい(球離れが早い)と言われることもあります。

しかし、『フレイタス ALC』は「カーボンラケットの弾み」と「球持ちの良さ」を両立しているため、カーボンラケットの中でも非常に扱いやすいラケットになっています。

特徴③:ドライブとミート打ちのやりやすさを両立

『フレイタス ALC』の特徴3つ目は、ドライブとミート打ちのやりやすさを両立です。

攻撃の技術として欠かせない「ドライブ」と「ミート打ち」ですが、使用するラケットによっては「ドライブはしやすいけどミート打ちはやりにくい」「ミート打ちはしやすいけどドライブはやりにくい」と、もどかしい思いをすることがあります。

一方『フレイタス ALC』は少し柔らかめの木材を使用することで、安心してドライブとミート打ちの両方を使えるようになっているのです。

『フレイタス ALC』の重量/ブレード/グリップ

『フレイタス ALC』の平均重量は88gとなっており、ラケットの中では平均的な部類と言えます。

ブレード種類はシェークのみで、グリップは「FL(フレア)」「ST(ストレート)」「AN(アナトミック)」の3種類となっています。

『フレイタス ALC』に向いているプレーヤー

ではどのような選手に『フレイタス ALC』が適しているのかを見ていきましょう。

プレイヤー①:台から下がってプレーする選手

『フレイタス ALC』が向いているプレーヤー1人目は、台から下がってプレーする選手です。

扱いやすさがありながらもしっかりとした弾みが出る『フレイタス ALC』は、台から下がってロビングを打ったり、中陣でドライブの引き合いを好む選手にピッタリです。

プレイヤー②:初めてカーボンラケットを使う選手

『フレイタス ALC』が向いているプレーヤー2人目は、初めてカーボンラケットを使う選手です。

これまで木材合板のラケットを使ってきた選手からすると、カーボンラケットは一気に弾みが増し、しばしばその調節に苦労することもあります。ですが、適度な弾みと扱いやすさが特徴の『フレイタス ALC』であれば、大きな違和感なく、カーボンラケットを使い始めることができるのです。

プレイヤー③:競った場面でも攻撃的にプレーしたい選手

『フレイタス ALC』が向いているプレーヤー3人目は、競った場面でも攻撃的にプレーしたい選手です。

競った場面こそ攻撃した方が有利と言いますが、そのような場面になると、緊張から自分の実力を十分に発揮できない選手も中にはいます。そうなったときに、ラバーやラケットが扱いやすいものであればあるほど、安心感が持てます。そんな選手にとって、「扱いやすいけど攻撃もしっかりできる」『フレイタス ALC』はピッタリのラケットなのです。

まとめ:『フレイタス ALC』で勝てる卓球を実現しよう

今回は『フレイタス ALC』を徹底レビューしました。ポルトガルの名手が使うラケットを、みなさんもぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか。

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