
JR西日本は30日、京都府宇治市広野町東裏のJR奈良線新田駅に向かっていた奈良行き普通電車の運転士が赤信号を見落とし、駅構内で停止していた快速電車の約70メートル手前で停車する事案があったと発表した。
JR西によると、事案は28日午後6時ごろに発生。先行の快速電車が急病患者発生で駅に緊急停止し、駅の手前約350メートルにある信号が赤になった。自動列車停止装置(ATS)が作動したため、後続の普通電車の運転士はブレーキをかけながら進んだが、赤信号を通過し、前方に快速電車が止まっているのに気づいてから停止したという。
JR西は「運転士が漫然と運転して赤信号を認識できなかった」としている。乗客約160人にけがはなかった。下り1本が運休、計24本が最大25分遅れ、約3600人に影響した。