「県民生活支える」予算案追加へ 岡山県議会開会、物価高騰で知事

伊原木知事による議案の提案理由説明が行われた11月定例県議会

 11月定例岡山県議会は30日開会。2022年度一般会計補正予算案など21議案を一括上程した。伊原木隆太知事は提案理由説明で影響が広がる物価高騰への対策を強化するため、関連事業の補正予算案を編成し、今定例会に追加提案する方針を明らかにした。

 伊原木知事は中小企業の支援や光熱費の家計負担軽減などを盛り込む国の総合経済対策に呼応した事業を検討しているとし「県内経済や県民生活をしっかりと支えていきたい」と述べた。30日上程の補正予算案に県内の医療機関や福祉施設に対する支援金給付事業費を計上しており、施策の拡充を図る。

 県内で感染が再拡大している新型コロナウイルス感染症に関しては、高齢者施設でのクラスター(感染者集団)防止に向けた施設スタッフの集中検査を12月から強化することに触れ「重症化リスクの高い高齢者の命を守る対策をさらに進める」と強調した。

 伊原木知事はまた、倉敷市の養鶏場3カ所で相次ぎ発生した鳥インフルエンザについて、周辺農場に対する鶏などの移動制限を12月上旬に全面解除するとの見通しを改めて示し「今後は総力を挙げて発生防止対策の徹底に努める」とした。

 定例会の会期は12月21日までの22日間。1日は休会し、2日に代表質問がある。

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