グッドデザイン賞 上越市初「すごく名誉」 オギハラ工業 中川市長に報告

 オギハラ工業(上越市新保古新田、荻原潔社長)は29日、上越市役所を訪れ、棚田などの傾斜地専用親子式草刈り機「KHM400W(ベローン)」が今年のグッドデザイン賞を受賞したことを中川幹太市長に報告した。

棚田などの傾斜地専用親子式草刈り機「KHM400W(ベローン)」のグッドデザイン賞受賞を中川市長に報告した荻原社長(左から2人目)ら

 ベローンは子機が斜面を上り下りしながら草刈りし、ワイヤを巻き上げることで本体(親機)に戻る「親子式」。身体的負担が少ない上に作業性、安全性が高く、子機のかわいらしさも持ち味で、デザイナーは同社の竹内博幸氏ら。
 同社は棚田での減農薬・無農薬栽培とスマート農業に関するプロジェクトに関わる中で、除草剤の使用低減や省力化の観点から、草刈り機の高度化に関する開発を進めてきた。ベローンは5月に農林造園業機械メーカーのハクスバーナ・ゼノア(本社・埼玉県川越市)が発表し、初期ロットは完売した。
 上越市の企業が関わる工業製品のグッドデザイン賞受賞は今回が初めて。荻原社長は「上越で最初だったのはすごく名誉。うれしかった」と率直な心境を語り、中川市長は「(自身が)中山間地域に住んでいるので、(ベローンの)有効性は十分存じ上げている」などとたたえた。

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