19歳の森山冬星がホンダレーシングスクール鈴鹿の2022年度スカラシップを獲得

 11月29〜30日、ホンダレーシングスクール鈴鹿(HRS-Suzuka)は、2022年度のHRS-Suzukaフォーミュラクラス・アドバンスコースのカリキュラムにて優秀な成績を収め選抜された4名が参加する、2022年度HRS-Suzukaフォーミュラクラスのスカラシップ(奨学制度)最終選考会を実施し、森山冬星がスカラシップ獲得者となったことを発表した。

 F1をはじめとする2輪・4輪のモータースポーツを開催してきた鈴鹿サーキット。そんな鈴鹿サーキットでは技術のみならず精神的にも人間的にも世界のトップクラスとして通用するライダー・ドライバーの育成を目的として1992年に『鈴鹿サーキットレーシングスクールジュニア(現HRS-Suzukaモトクラス)』を開校。

 翌1993年に次世代のドライバー育成機関『鈴鹿サーキットレーシングスクールカート(現HRS-Suzukaカートクラス)』、そして1995年に日本で唯一ともいえる本格的フォーミュラ・ドライバー育成を目的とした『鈴鹿サーキットレーシングスクールフォーミュラ(現HRS-Suzukaフォーミュラクラス)』を開講し、世界最高峰のMotoGP、F1をはじめ、国内最高峰のレースで活躍する数多くの選手を輩出してきた。

 そして2022年、これまで以上にホンダの意思を入れ、国内外のトップドライバーを目指すライダー・ドライバーの育成を、スクールから実践まで一気通貫で指導できる体制へと強化する決意の表れとして、スクール名称をHRS-Suzukaへ名称をリニューアル。新たな装いとなって迎えた初めてのHRS-Suzukaフォーミュラクラスのスカラシップには4名が参加。そのなかから19歳の森山冬星がスカラシップ獲得者となった。

 大阪府出身、現在19歳の森山は2019年全日本カート選手権OK部門で1勝を飾ると、シリーズ9位に。2021年には鈴鹿クラブマンレースのスーパーFJに参戦し、シリーズ5位(1勝)。2022年も引き続き鈴鹿クラブマンレースのスーパーFJに参戦し、2年目にして2勝を飾り、シリーズチャンピオンを獲得した。

 森山は「スカラシップに選ばれたことにホッとしています。ここからステップアップして、トップアスリートに成長できるようにがんばっていきたいと思います」とコメント。

 SRS時代から、現在HRSのプリンシパルを務める佐藤琢磨や、F1で活躍する角田裕毅(アルファタウリ)、FIA F2に参戦する岩佐歩夢。そして、スーパーGT GT500クラスやスーパーフォーミュラに参戦するトップドライバーなど、数多くの有力ドライバーを輩出してきたHRS-Suzukaだけに、森山の今後の活躍にも注目が集まるに違いない。

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