東京都人権部による飯山由貴《In-Mates》上映禁止事件に対して、私(たち)で立ち向かうためにネイキッドロフト横浜でイベント開催!

来たる12月4日(日)、スナック社会科 vol.4『In-Matesと私(たち)』がネイキッドロフト横浜で開催される。 東京都人権プラザで開催中(11月30日まで)の企画展、飯山由貴『あなたの本当の家を探しにいく』において、付帯イベントとして飯⼭の映像作品《In-Mates》(2021)の上映とトークが企画されていたところ、東京都総務局⼈権部により本作の上映が禁⽌された。 そこから続く、記者会見、ポリタスTVへの出演、東京藝大でのシンポジウム、署名活動の開始などで目にされた方も多いはず。このようなことがなぜ起こったのか。 記者会見などでは、全員が当たり前すぎるほど真っ当なことしか言っておらず、逆にその場に不在だった都人権部上層部の、その排他性や上司に忖度するあまり歴史修正主義や差別に加担してしまう姿が浮かび上がるという異常な事態が起きている(毎年、関東大震災の朝鮮人虐殺犠牲者の追悼式典へ都知事が送っていた追悼文を小池百合子が都知事になってからずっと送っていない。故・石原慎太郎ですら送っていた)。 このような問題に対して、ロフトグループのトークライブハウスで社会問題について考えるイベントを開催し続けている『スナック社会科』主宰のサトマキは何かできないかと考え、今回の企画が立ち上がった。 『In-Matesと私(たち)』というタイトルは、「私」という「個」それぞれが「In-Mates」という作品に向き合うことと、一枚岩ではないそれぞれの「私」が「個」のまま集まれるようにカッコ書きで(たち)を付けている。 検閲をする人たち、声を奪おうとする人たち、差別に加担する人たちは簡単に「みんな」や「国民」「日本人」という巨大な一枚岩になろうとする。でも、その中身は空気であり、誰も責任を取らない。 ならば私(たち)は私という個をもって立ち向かいたい。各自が私を持ち寄って、私に持ち帰る。 サトマキがそんな場が作れたらいいなと考え、企画されたイベントだという。 チケットは現在好評発売中。会場前売チケットはこちら。配信チケットはこちら。

参考記事

◉TOKYO ART BEAT

https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/iiyamayuki-tokyo-metropolitan-human-rights-plaza-news-2022-10

◉美術手帖

https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/26233

◉Change.org署名ページ

https://chng.it/dxTCXw2ZPm

◉ポリタスTV

https://youtu.be/BdY29af4vh0

出演者プロフィール

◉飯山由貴(いいやま・ゆき)

美術作家。神奈川県生まれ。東京都を拠点に活動。 映像作品の制作と同時に、記録物やテキストなどから構成されたインスタレーションを制作している。過去の記録や人への取材を糸口に、個人と社会、および歴史との相互関係を考察し、社会的なスティグマが作られる過程と、協力者によってその経験が語りなおされること、作りなおされることによる痛みと回復に関心を持っている。近年は多様な背景を持つ市民や支援者、アーティスト、専門家と協力し制作を行っている。近年の主な展覧会として、2022年 個展『あなたの本当の家を探しにいく』(東京都人権プラザ、東京)、『地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング』(森美術館、東京)、2020年『ヨコハマトリエンナーレ2020 Afterglow - 光の破片をつかまえる』(横浜美術館、神奈川)。

◉FUNI / 郭正勲

Rapper、詩人、「Mewtant Homosapience」のMC担当。神奈川県川崎市生まれ。中央大学経済学部卒業。 2002年ラップユニット「KP」デビュー、2007年 SSWS グランドチャンピオン。2010年よりプロデューサー兼トラックメーカーのOCTOPOD、ラッパーINHAとMewtant Homosapience結成。 現在はライブ活動のほか、少年院などでラップワークショップ開催。

◉金在源(キム ヂェウォン / Jaewon Kim)

ライター。1990年、大阪府出身。 本業の傍らカルチャー批評誌『NOBODY』にアニエス・ヴァルダ『冬の旅』、光永惇『寛解の連続』などのレビューを執筆。 他にも新教出版社『福音と世界』などにエッセイを寄稿。選挙権はないが社会をよくしたい。 これまで執筆した記事一覧:https://note.com/zaigen/n/n10d5c6202a1f

◉サトマキ

鎌倉生まれ、藤沢育ち。中年。特筆すべきキャリア等とくになし。それでも生きてます。

※イベント詳細はこちらをご参照ください。

© 有限会社ルーフトップ