台湾・台北市の職員らが宮城・南三陸町の被災地を視察

防災教育や減災に役立てようと、台湾の首都台北市の職員らが宮城県南三陸町を訪れ、東日本大地震の被災地を視察しました。

南三陸町を訪れたのは台北市の職員や警察、消防など防災関連の業務に携わる6人で、町の国際交流協会の担当者から説明を受けながら、高さ約20メートルの津波で壊滅的な被害を受けた戸倉地区を視察しました。

戸倉地区の海抜約30メートルの高台にある五十鈴神社で、近くの小学校の児童らが避難した場所です。

協会の担当者は、学校側が揺れの大きさから巨大な津波が発生とみて当初避難先として決めていた校舎屋上への避難では危険だと判断し、急きょ五十鈴神社に避難したことなどを説明しました。

台北市政府警察局蔡瑞騰さん「災害発生当初は、的確な決断力が問われると思いました」

6人は12月3日まで南三陸町に滞在し、消防や町の職員と防災や減災について意見交換を行う予定です。

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