11月、為替介入実施せず 金利差縮小観測で円高進行

 財務省は30日、政府、日銀が11月(10月28日~11月28日)に外国為替市場で為替介入を実施しなかったと発表した。月間ベースで介入を行わなかったのは3カ月ぶり。11月は米国が利上げペースを鈍化させ、日米金利差が縮小するとの観測から、相場が円高ドル安方向に進んだ。このため円買いドル売り介入を手控えたとみられる。

 政府、日銀は9、10月と2カ月連続で円買いドル売り介入に踏み切った。介入額は9月は2兆8382億円、10月は6兆3499億円に達した。

 10月の円相場は一時、約32年ぶりの水準となる1ドル=151円94銭まで下落した。

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